Rise of Kingdoms―万国覚醒―、スパイスマート、ADに関するスマホアプリ&ソーシャルゲーム連載記事

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【Sp!cemartゲームアプリ調査隊】海外発のストラテジーゲーム『Rise of Kingdoms -万国覚醒-』がヒットの兆し。リリース前後の施策を分析

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スマートフォンゲームの日々の運用とその効果をリサーチし、ゲーム関連企業へマーケティングデータを提供するSp!cemart(スパイスマート)。ゲームアプリの運用情報をいつでもウォッチできる「Sp!cemartカレンダー」や、毎月発行しているレポートを提供している。
 

なかでもカレンダーは、セールスランキング上位のモバイルオンラインゲームのゲームシステム・運用施策をダッシュボード形式のWEBツールとして提供。ゲーム内プロモーション施策の効果測定やセールスランキングと運用効果の相関関係を時系列で分析できる。
 
本連載記事ではSp!cemart協力のもと、カレンダー機能を用いた、ランキング上位タイトルの直近のゲーム内施策を分析。今回はLILITH GAMESの
『Rise of Kingdoms ―万国覚醒―』の施策をピックアップする。
 

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(以下、Sp!cemartゲームアプリ調査隊より) 
 

■40以上の国と地域で首位を獲得。開発会社は中国・上海



 
■『Rise of Kingdoms -万国覚醒-』
提供:LILITH GAMES
リリース日:2019年12月16日


『Rise of Kingdoms -万国覚醒-(以下、ライキン)』は古代文明をテーマにした、リアルタイム・育成型戦略シミュレーションゲームです。
 
プレイヤーは好きな文明を選択して、自らが君主となり、兵隊をかき集め、内政を整え、勢力を拡大し、世界を制覇するのが目的です。他のプレイヤーと同盟を結び、力を合わせて領土を拡張したり、バトルを繰り広げながら敵の領土や資源を奪ったりと、自分の同盟を大きくし続け、仲間と共に頂点を目指していきます。
 
まずは簡単にゲームの紹介をしていきます。
 
 
本作の舞台は、360°高精細な3Dグラフィックにより、壮大かつリアルな世界を完璧に表現した広大な世界。城内の様子から隣国の動きまで、2本指で簡単に切り替えられます。
 
城内では、政庁、兵舎、兵器所、医療所、計略府などの施設の改良、兵部隊の増強や資源の増益など様々なことが可能。優れた内政で領土を広げるもよし、敵国を破り最強軍団を目指すもよし。自由度の高いプレイでゲームを進められます。
 
 
ゲーム内では、源義経やユリウス・カエサル、ジャンヌ・ダルクといった有名武将と英雄が登場。綿密な考証の元、英雄の外見や現地語のキャラクターボイスをリアルに再現。そのほか「同盟」に参加することで、戦争に加勢してもらったり、自国育成を手伝ってもらったり、グローバルな同盟はもちろん、日本人同士の同盟も探せます。さらにチャットに翻訳機能が搭載されているため、国籍問わずかんたんに交流することが可能。
 
提供会社のLILITH GAMESは、中国・上海のゲーム会社。すでに2018年末よりグローバル配信している『ライキン』は、40以上の国と地域でApp Storeのセールスランキング(ゲームカテゴリー)で首位を獲得しています。
 
日本では2019年12月16日にリリース。App Storeの無料ダウンロード及びセールスランキングで垂直立ち上がりのような勢いは見られなかったものの、堅調に推移していきました。結果、リリースから1ヵ月経たないうちに、ダウンロードランキングTOP3、セールスランキングTOP30入りを記録(それぞれ最高順位)
 
一見、日本ユーザーには取っ付きにくい印象を与える『ライキン』。『クラッシュ・オブ・クラン』などをはじめとする海外発のストラテジーゲームは、過去複数のタイトルで大ヒットを記録しただけに、日本ユーザーも十分に楽しめる土壌はあります。しかし、遊べばその魅力は理解されやすいですが、流入までにつなげるまでのハードルは高い。
 
同作は、どのように事前プロモーションを行っていたのでしょうか。
 

■リアルインセンティブを報酬に据えたSNS施策

 
【リリースまでの流れ】
■ 2019年11月15日頃に初出及び事前登録開始
■同年11月21日にTwitterでRTキャンペーン開始(11/27締め)
■同年11月30日にTwitterで#クリスマスボックス施策開始(12/25終了)
■同年12月5日に正式サービス開始日を発表
■同年12月16日に正式サービス開始

 
『ライキン』がおおやけに情報を出し始めたのは、2019年11月15日頃(日本版Twitterアカウント開設は同年10月頃)。事前登録も同時に開始しており、上限は20万人までに設定していました。登録者数に応じてゲーム内アイテムがもらえましたが、その内容は資源が手に入る宝箱や時短アイテムが中心。
 
その後、事前登録が5万人突破したことを受けて、TwitterでRTキャンペーンを展開しました。プレゼント内容は、iPad Airやギフト券などリアルインセンティブに調整。海外発のオリジナルタイトル、加えてニッチなストラテジーゲームとなると、ビジュアルだけで訴求することは難しい。そのため、リアルインセンティブを通じて、さまざまなユーザー層に向けたプロモーション施策として打ち出しました(結果はRT7,000以上に)


そして、11月29日にはTwitter毎年恒例のクリスマス広告施策である「#クリスマスボックス」も展開。この施策はその場で抽選結果が分かるため、気軽に参加できるところが魅力です。こちらもプレゼント内容はリアルインセンティブですが、JTB旅行券10万円分など豪華なラインナップが特徴的でした。
 
公式アカウントでは、12月25日までほぼ毎日該当ツイートをしており、毎回1万RTを超える反響がありました。フォロワー自体は2020年1月上旬時点で6.4万のため、毎日同じ人たちがリツイートしていたことがうかがえますが、それでもキャンペーンやインセンティブを通じてリリース日までの気持ちを低下させない施策として寄与したことでしょう。また、キャンペーンの間にはキャラクターやゲームシステムの紹介ツイートも忘れていませんでした。


このように『ライキン』では、SNSを中心とした事前プロモーション施策を積極的に展開。実は、リリース後の12月16日以降も#クリスマスボックスの施策が続いているうえ、さらにゲーム内でもまた別のSNSキャンペーンを行うなど、枚挙にいとまがなかったです。
 
続いては、『ライキン』のマネタイズをはじめ、直近におけるランキング推移と施策について、「Sp!cemartカレンダー」で調べてみましょう。
 

■少額課金を据えたマネタイズ

 
本作のマネタイズは、多種多様です。有償アイテムの宝石をはじめ、ショップにはさまざまな商品や特典を販売しています。宝石はスタミナ回復や特定アイテムの購入、時短などに使用します。宝石のラインナップは以下の通り。
 
【宝石のラインナップ】
・宝石200個(120円)
・宝石1050個(610円)
・宝石2200個(1,220円)
・宝石4600個(2,440円)
・宝石12000個(6,100円)
・宝石25000個(12,000円)
※初回購入は各商品2倍の宝石が手に入ります

 

本作の基本的な流れは、資源を増やしたり、施設を建築したりと、自身の城を開拓・成長していくことです。何事もアクションを行うには時間経過が必要となり、それらをアイテムで補っていきます。そのため、ショップで手に入るパック商品の多くは、資源や時短アイテムが中心となります。
 
また、ショップではパック内容や価格に応じて下記のような分類で販売されています。
 
【ショップ内の分類】
・宝石ショップ(前述した有償アイテムの宝石販売)
・特典パック(資源やアイテムなどが入ったお得なパック商品)
・今日の特価(最低価格でお得な商品が手に入る)
・都市補給所(いわゆる特別<追加>ログインボーナス)
・成長基金(政庁のレベルが一定に達すると追加報酬が貰える)

 
宝石ショップは、従来のスマホゲーム同様に120円から1万円越えの商品が並んでいますが、そのほかの特典パックなどは比較的リーズナブルの商品が並んでいます。安さの捉え方は人それぞれですが、1,000円未満の商品が中心。ただ、種類が豊富に取り揃っているからこそ、課金の接触度合いは高いかもしれません。たとえば、都市補給所では宝石用、時短アイテム用、資源(食料)用など、得られる恩恵ごとに商品を販売。
 
最終的にどれを購入してもお得であることは間違いないのですが、ひとつの商品に無理やり詰め込むのではなく、封入アイテムを分散させることで、1商品あたりの価格を抑えていることが分かります
 
そのため『ライキン』では、高額商品を一部のロイヤルユーザーが課金するのではなく、課金ハードルを著しく下げるアクションを取り入れたことで、遊んでいる多くのユーザーが少額でも課金していることがうかがえます。
 
▲政庁のレベルが上がったり、なにかアクションを起こしたりと、
いいタイミングで登場するポップアップ商品も採用しています。もちろん、こちらもリーズナブルな値段設定。
 
また、同作では課金額に応じてさまざまな恩恵が得られるVIPシステムも採用。ただ、『ライキン』に関しては、特定のアイテムを課金するのではなく、毎日VIPポイントを貰うことができるほか、宝石(無償可)でもポイントを付与することができます。
 
課金をするか、しないかのハードルは本当に大きいものです。ですが、『ライキン』はあえて課金しなくとも、VIPシステムの恩恵をだれもが体験できるように設定していることで、このシステムの魅力を間接的に伝えていることがうかがえます
 

▲連続ログインボーナスで得られるVIPポイントも上昇。
さらなる特典付与を追加することで、継続ログイン率の向上にも一役買っています。
 
『ライキン』【調査期間:2019年12月16日~2020年1月10日】


Sp!cemartカレンダーでは、リリースから直近の施策及びランキング推移として、2019年12月16日(月)~2020年1月10日(金)を抜粋しました。ランキング推移を見てみると分かる通り、セールスランキング(オレンジ色)とダウンロードランキング(青色)が安定しています。
 
なかでもセールスランキングが右肩上がりで推移。リリースされたばかりのため、まだ明言はできないですが、さきに挙げた課金ハードルを下げていることを鑑みれば、ユーザー数増加に伴い、セールスランキングでも徐々に上昇していることにもうなずけます。
 
ゲーム内施策では、ミッション達成からマラソンイベントなど、バラエティに富んだ施策を同時に展開しています。各施策は開催期間が1週間未満など、比較的短いのも特徴。内容もテーマ(世界観)と達成条件、報酬を変えることで、さまざまな施策を展開できることから、新鮮味はありませんが、ついついチャレンジしてしまう内容になっています。
 

▲ゲーム内には分かりやすいよう、イベントカレンダーも設置。
 

■止め時を見失うミッション達成報酬

 
筆者は『ライキン』の魅力について、広大なマップをリアルタイムで戦況を観察し、偵察を上手に使い、敵出陣の隙を狙って、空城を奇襲するのが醍醐味だと感じます。MMORPGのように、ほかのユーザーがどのように動いているのかが分かりますし、戦うだけではなく、城の外に資源を取りに行くなど、どこか生活の営みが垣間見られるようで面白いです。
 
また、この手のタイプのストラテジーゲームは、とにもかくにも止め時を見失うほどやることが満載。というのも、同作はミッション達成報酬が常設・期間限定合わせて、豊富に用意されています。たとえば建築したり、資源を手に入れたりすると、なにかとミッションを達成し、報酬を受け取れます。
 
報酬には、資源や時短アイテムなど用途もシンプルのため、また次の建築やアップグレードにも使用して、達成後は次の報酬をGET。アップグレードに長時間がかかるにしても、完成しているかどうか、度々ログインしてしまう動機も随所に溢れています。
 
 
ストラテジーゲームとは従来そういうものであり、これまでヒットしたタイトルにも同様にその魅力が含まれていますが、『ライキン』は利便性と演出が他作品よりも秀でており、中毒性の高いゲームジャンルにさらに磨きがかかっているようにも思えますさらに同盟(ギルド)に入ることで、追加の時短などさまざまな恩恵が得られたり、共闘コンテンツを楽しめたりと、ますます止め時を見失います。
 
前述した通り、同作は決してセールスランキングで垂直立ち上がりを見せるタイプの運営方針ではありません。ですが、課金ハードルを下げたり、継続ログインを促したりと、これからも国内のランキング上位に位置することが予想されるでしょう。
 
「Sp!cemartカレンダー」では、各ゲームのイベント情報をランキング推移と共に閲覧できます。自社はもとより、競合他社の施策一覧を取りまとめた分析などにもご活用できます。ぜひ、ご興味がある方はお問い合わせページからご連絡ください。
 

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■執筆 <株式会社スパイスマート>
スマートフォンゲーム内運用に関する調査・分析を行うリサーチ事業とコンサルティング事業を展開しており、「Sp!cemart」というサービス名称で各種ソリューションを提供。

コーポレートサイト:http://corp.spicemart.jp/
Sp!cemart 商品に関する問合せ:info@spicemart.jp
 

■Sp!cemartゲームアプリ調査隊 バックナンバー

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Vol.5 流入から定着まで繋げた7つの施策…大ヒット中の『FFBE 幻影戦争』、事前登録からリリース直後の施策を総まとめ

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企業情報(株式会社スパイスマート)

会社名 株式会社スパイスマート
URL http://corp.spicemart.jp/
設立 2015年7月
代表者 張青淳
決算期
直近業績 非開示
上場区分 未上場
証券コード

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