スクエニ、オムロンとAIの共同研究を開始 プレイヤーの感情を理解し、適したコンテンツを提供する仕組みを目指す


スクウェア・エニックスは、オムロン<6645>と人のモチベーションを高めるAIについての共同研究を開始した。

今回の共同研究はオムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」をつうじ、人のモチベーションを高めるAIについて研究するという。仕組みとしては人の様々なバイタルデータから、人のモチベーションを高めるようなフィードバックを行うAIアルゴリズムを開発し、機械が人に飛躍的成長を促す技術の確立を目指すとしている。

スクウェア・エニックスは、AI 技術の一つである「メタAI」がゲームのプレイヤーの感情などを理解し、それぞれのゲームプレイヤーに適したコンテンツを提供することを目指しているとのこと。

また、今後のデシダルゲームはモニターや画面の中だけではなく、スマートシティなどの現実空間をベースとした領域へ拡張されることも想定している。その際に、スクウェア・エニックスがゲームコンテンツを通じ開発してきた「メタAI」技術が、現実空間において社会貢献できるよう進化するために、今回卓球ロボット「フォルフェウス」の共同研究に参画したと、説明している。

なお、共同研究による技術を搭載した、卓球ロボット「フォルフェウス」を、2020年1月7日から10日まで米国ネバダ州ラスベガス市で開催される、「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2020」に出展する。

※:メタAIは、ゲーム内で使用されるAIのひとつです。俯瞰的な視点からプレイヤーを含むゲーム内の状況を把握し、キャラクターなどのAIや天候や地形などの要素に指示を出しゲーム全体をコントロールすることができるAI。

共同研究の概要
期間:2019年12月~2020年3月
目的:卓球ロボットにおけるモチベーションコントロールAIのアルゴリズム開発
役割:
オムロン:コンセプト開発、卓球ロボットへのアーキテクチャ開発、効果検証、アルゴリズム改善手法検討
スクウェア・エニックス:コンセプト開発、モチベーションコントロールAIのアーキテクチャ設計、評価指標設定、開発アドバイス・サポート、アルゴリズム改善手法検討