オルトプラス、19年9月期は売上高6%増も9.2億円の営業赤字を計上 事業の選択と集中でゲーム事業と関連事業、オフショア開発事業に経営資源を集中

オルトプラス<3672>は、11月14日、2019年9月期の連結決算を発表、売上高41億9700万円(前々期比6.5%増)、営業損益9億2300万円の赤字(前年同期13億4900万円の赤字)、経常損益9億4200万円の赤字(同13億6100万円の赤字)、最終損益10億7800万円の赤字(同14億200万円の赤字)となった。
 

期中は、グループで事業の選択と集中を進め、コア事業と選定したゲーム事業と人材マッチングサービスを行うゲーム支援事業を中心とするゲーム関連事業、ベトナム子会社を利用したオフショア開発事業に経営資源を集中した。ゲーム事業では、業務資本提携契約を締結したアイディアファクトリーとの協業1タイトルを含め、合計3タイトルの開発を進めていたが、そのうちKADOKAWAとの協業タイトル『RELEASE THE SPYCE secret fragrance』をリリースした。

一方で、採算性を踏まえ運営の継続が難しいと判断した8タイトル(自社・協業1タイトル、パブリッシング1タイトル、運営移管タイトル6タイトル)については運営を終了した。この結果、期末における運営タイトル数は自社・協業6タイトル、運営移管1タイトルとなった。

運営中タイトルは、売上高に応じて、運営費を適宜見直すとともに、採算性が低下したタイトルについては、協業先や子会社へ運営移管するなど、運営タイトルの選択と集中を進めた。新規開発タイトルは、開発進捗に応じて対価を受領する受託開発契約の形態など、開発費の先行負担が発生しない、または負担が最小限となるような案件の獲得を進めるとともに、開発工程の管理をより精緻に行うことにより、開発スケジュールの遅延による開発費の増加が生じないよう努めた。

ゲーム関連事業では、ゲーム資産の価値最大化を図るための各種サービスとして、主にソーシャルゲーム会社に対する人材紹介を含めた人材マッチングサービスを提供しており、各社のニーズを踏まえながら、案件の獲得を進めた。

オフショア開発事業では、当連結会計年度において、エクストリームとの間でオフショアを利用した新規開発案件の獲得を目的とした合弁会社を設立し、両社で連携しながら営業体制及び開発体制の整備を進めした。また、その一環としてベトナム子会社の全ての持分を合弁会社に譲渡した。

最終損益については、特別利益として関係会社株式売却益6900万円を計上する一方で、特別損失として投資有価証券評価損9400万円、株式報酬費用消滅損4800万円、減損損失4800万円を計上した。

なお、2020年9月期通期の連結業績予想については、合理的な業績予想の算定ができないため、非開示としている。
株式会社オルトプラス
http://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
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