アリババ、クラウドコンピューティングを強化するAIチップを発表…ECサイトの商品検索やレコメンド、広告、自動翻訳などで活用


アリババグループは、9月25日、DAMO(アリババのグローバル研究プログラム)内の、T-Head(中国語名:平頭哥)によって初めて開発された、推論用の AI(人工知能)チップを発表した。

本年の Apsara Computing Conference にて発表された「HanGuang 800(含光 800)」と称されるNPU である推論用の高性能 AI チップは、機械学習タスクの高速化に特化している。

現在、同チップはアリババグループ内でのビジネス運用で使用されており、特にEC事業における商品検索、パーソナルレコメンド機能、広告、インテリジェントな顧客サービス、自動翻訳などにおいて活躍。これらの機能を通して提供している、より最適な買い物体験は、AI タスクにおける強力なコンピューティングパワーによって可能になっているという。

アリババの EC サイトである淘宝(タオバオ)では、毎日約10億枚の画像が店舗によってアップロードされている。以前はこのような大量の画像を識別したのち、数百万人の消費者にパーソナライズされたサーチとレコメンデーションを提供するために1時間を要していた。しかし、「HanGuang 800」では、同様のタスクをわずか5分で完了するそうだ。


■アリババグループ最高技術責任者(CTO)兼 アリババクラウド CEO張建鋒(Jeff Zhang)氏のコメント
「『HanGuang 800』の発表は、次世代テクノロジー開発における布石となり、エネルギー効率の向上とコンピューティング能力を大幅に高めることによって、我々の既存事業だけではなく新規事業の発展を促していくでしょう。近い将来、我々のクラウド事業を通して、クライアントの皆様がチップを搭載した高度なコンピューティングにいつでもどこでもアクセスすることを可能にすることで、ビジネスの活性化をサポートします。」