CRI・ミドルウェア、楽曲解析ミドルウェア「BEATWIZ」で新たに自動採譜機能の追加など大型アップデートを実施

CRI・ミドルウェア<3698>は、超高速・高精度な楽曲解析を実現するミドルウェア製品「BEATWIZ(ビートウィズ)」で新たに自動採譜機能を追加するなど、2019年大型アップデートを実施した。今回の大型アップデートにより、従来からの超高速・高精度なビート解析機能に加え、自動採譜や音楽の情感情報を得られる機能が加わり、楽曲に同期した演出・制作がさらに行いやすくなったという。

主なアップデート機能は以下のとおり。

(1)CRI独自の解析機能を持つ、情感楽譜転写エンジン「eMUTE」 (Emotional MUsic Transcription Engine)により、高精度な「自動採譜」を実現。
精度と汎用性をより一層高めたボーカル分離機能と、人間の歌声の特性を捉えた強力な補正機能により、歌入りの曲を入力するだけで、ボーカル部分の楽譜が出力される「自動採譜」を実現した。


(2)CRI独自のボーカル解析プロセッサにより情感あふれる楽譜の出力が可能に。
eMUTEに付属した、独自の様々なボーカル解析プロセッサにより、単なる音符情報に加え、息継ぎ(ブレス)検出、装飾・強弱・表現記号を付けた、情感あふれる楽譜が出力可能となった。
また、楽譜で解析結果が得られるため、Aメロ、Bメロ、サビなどのフレーズ構成精度も大幅に向上し、さらに調号(ハ長調などの情報)や、音階(演歌・琉球民謡などの情報)の検出も可能にまった。

(3)リアルタイムビート解析エンジンをさらに高精度化。ついにストリーミング音楽でも拍子情報が取得可能に。
リアルタイムビート解析エンジンを改良した結果、従来ストリーミング音楽では判定が難しかった「拍子情報(拍子数と1拍目(ダウンビート)の位置)」が取得できるようになった。

(4)従来からのビート解析エンジンもさらに高精度化。打ち込み系の曲ならば、ほぼ100%の正答率に。
従来からのファイル単位のビート解析エンジンもさらに高精度化し、誤検出率が大幅に低減し、最近の打ち込み系の曲のBPM値ならば、ほぼ100%の正答率を得ることが可能となった。

これらの一連の処理は安価なPC、スマホ、組込み機器等の限定された計算資源しか持たないハードウェアでも軽量にかつリアルタイムで実行できるので、ストリーミング音楽の解析にも適しているという。

 
株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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