バンダイ、19年3月期は営業利益が50%減の53億円と大幅減益…BANDAI SPIRITSにハイターゲット向け事業を移管

国内玩具最大手のバンダイは、2019年3月期の決算公告をコーポレートサイト上に掲載し、売上高1084億円(前の期比25.1%減)、営業利益53億円(同49.8%減)、経常利益65億円(同37.9%減)、最終利益42億円(同33.7%減)と大幅な減益だったことがわかった。

同社は、バンダイナムコグループにおける「トイホビーSBU」の主幹会社で、国内玩具では最大手。子供向け玩具のほか、模型、菓子・食品、カプセルトイ、カード、 アパレル、生活用品、文具など幅広い製品の製造・販売を行っている。

減収減益となったが、ヒット商品が出なかった、あるいは定番商品の売上が悪化したのだろうか。バンダイナムコホールディングス<7832>の決算発表を見る限り、グループの玩具事業の2019年3月期は売上高が9%増、セグメント利益が50%増となるなど良好に推移していた。

では何が要因か。

その大きな要因として、バンダイナムコホールディングスが昨年4月に実施したグループ再編の影響が出たと見られる。この一環として、バンダイはフィギュアやプラモデルなどの採算性の高いハイターゲット向け事業部門を、新設したグループ会社のBANDAI SPIRITSに移管していた(関連記事)。

なお、売上高と営業利益の推移は以下のとおり。

 
株式会社バンダイ
http://www.bandai.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイ
設立
1950年7月
代表者
代表取締役社長 竹中 一博
決算期
3月
直近業績
売上高1491億5500万円、営業利益122億4100万円、経常利益134億4600万円、最終利益99億4700万円(2023年3月期)
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