『グラブル』『モンスト』『ウイイレ2019』など8タイトルが激しく上位を争う 唯一TOP3に入り続けた『FGO』の好調を考察…App Store売上ランキングの1週間を振り返る


5月20日~5月24日のApp Store売上ランキングの動きを振り返ってみよう。TOP3は、Cygamesの『グランブルーファンタジー』や『シャドウバース (Shadowverse)』、NetEase Gamesの『荒野行動』、ミクシィ<2121>の『モンスターストライク』、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の『パズル&ドラゴンズ』、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストライバルズ』、コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)の『ウイニングイレブン2019』と、多くのタイトルが熾烈な順位争いを繰り広げた。

そんな中、唯一、一度もTOP3の座から外れなかったのがFGO PROJECTの『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)だ。この週、首位を獲得したのは5月23日のみとなったが、この日以外は全て2位をキープ。如何なる人気タイトルでも施策の前後で多少の振れ幅は出てくるものだが、同タイトルがこの週、いわゆるガチャで施策を打ったのは5月24日のみ。

『FGO』がここまでランキングで好調を維持している要因のひとつとして、立て続けに発表されるイベントや施策が挙げられる。5月20日には、前週より開催されていた期間限定イベント「惑う鳴鳳荘の考察」で物語の結末を決める結末投票の集計結果を発表(関連記事)、5月23日には今月中に予定しているゲームアップデート内容の代表的な項目を発表(関連記事)するなど、話題に事欠かない毎日となっている。そして、昨日(5月24日)には前述した通り、新たな施策として「マンガで分かる!Fate/Grand Order」2巻発売記念キャンペーンや『「マンガで分かる!Fate/Grand Order」2巻発売記念キャンペーンピックアップ召喚(日替り)』を開催し、翌日(5月25日)にはきっちりと順位を上げている。こうした話題の連続が、結果的にユーザーの目を離さないことに繋がっており、新たな施策でも功を奏しているのではないだろうか。

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■5月20日

週の始めとなるこの日は、Cygamesの『グランブルーファンタジー』が首位を獲得。『グラブル』は、5月18日19時より、グランデフェスを開催(関連記事)しており、新キャラクター「バアル」と「アステール」のキャラクター解放武器が登場していることが売り上げを伸ばす要因となったようだ。
 
出所:AppAnnie

また、その他のタイトルではアイアの『乃木坂46リズムフェスティバル』が土曜日の224位から8位、バンダイナムコエンターテインメントの『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』が同じく212位から9位と大幅に順位を上げたことが注目された。

『乃木フェス』は、5月19日15時より、有償ダイヤ限定のスペシャルガチャ「西野七瀬スペシャルありがとうガチャ」を開始していることが順位を押し上げたもよう。
 
 
 
出所:AppAnnie

一方、『ミリシタ』は、5月19日19時30分より、「6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! Princess STATION」DAY2開催を記念した「Princess STATION打ち上げガシャ DAY2」を実施(関連記事)していることが売り上げにつながったものと思われる。
 
出所:AppAnnie

 
■5月21日

首位はミクシィ<2121>の『モンスターストライク』。同タイトルでは、5月20日12時より、ガチャ「STARLIGHT MIRAGE」を開催(関連記事)したことなどが売り上げに寄与したようだ。
 
出所:AppAnnie

また、KLab<3656>とブシロードの『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』が前日の173位から14位に急上昇した。『スクフェス』は、5月20日16時より、6周年記念衣装のAqours2年生UR部員が登場した「6周年記念!限定BOX勧誘」と「6周年記念!限定ステップアップ勧誘」の2種類の勧誘を開催(関連記事)したことが大幅な順位上昇につながったものと思われる。
 
出所:AppAnnie

そのほか、OURPALMの『THE KING OF FIGHTERS '98UM OL』が208ランクアップで24位、任天堂<7974>とCygamesの『ドラガリアロスト』が157ランクアップで27位とトップ30に復帰した。

 
■5月22日

首位の『モンスターストライク』と、2位の『FGO』は前日から変わらず。

3位にはCygamesの『Shadowverse』が前日の65位から3位に飛び込んできた。『シャドウバース』は、5月21日より、第12弾カードパックのアディショナルカードを追加(関連記事)したほか、「ワンパンマン」コラボスキンの販売なども実施しており、売り上げを大きく伸ばしたようだ。
 
出所:AppAnnie

また、スクウェア・エニックスとアカツキ<3932>の『ロマンシング サガ リ・ユニバース』が前日の86位から6位まで急上昇してきた。『ロマサガRS』は、SS「[真の英雄]ワグナス」が新登場した「七英雄ピックアップガチャ・ワグナス」を5月21日12時より開始したことなどが順位を押し上げたもよう。
 
 
出所:AppAnnie

そのほか、ZLONGAMEの『ラングリッサー モバイル』が前日の42位から9位に急浮上し、トップ10に復帰した。『ラングリッサー モバイル』は、5月21日にPVEバトルステージ「旅団合戦」を実装するなど大型アップデートを実施するとともに、新キャラクターのSRゼルダ、SSRジュグラーの出現確率が期間限定でアップした期間限定召喚ガチャ「光と闇のララバイ」を開催したことが売り上げを伸ばす要因となったようだ。
 
 
■5月23日

この日は冒頭でも述べた通り『FGO』が首位を獲得。トップ10圏内の目立ったところでは、サムザップの『戦国炎舞 -KIZNA-』が前日の26位から7位、コナミデジタルエンタテインメントの『ウイニングイレブン2019』が同じく71位から8位に入ってきた。『戦国炎舞』は、5月22日15時より、出現したカードを最大4回まで「引き直し」することができる「攻援遊撃戦応援!輪廻転生ガチャ」を開始(関連記事)したことが売り上げを伸ばす要因となったようだ。
 
出所:AppAnnie

一方、『ウイイレ2019』は、ヨハン・クライフ、オリヴァー・カーン、フランコ・バレージら10人のレジェンドをピックアップしたエージェント「LEGENDS: Worldwide」が5月22日より登場したことが順位を押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie

 
■5月24日

週末となるこの日は上位のランキングが激しく変動した。まず、『ウイニングイレブン2019』は前日の8位から、さらに順位を上げて遂に首位に立った。
 
出所:AppAnnie

また、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストライバルズ』が161ランクアップで3位まで急上昇してきた。『DQライバルズ』は、本日(5月23日)のメンテナンス終了後より、第7弾カードパック「光と闇の異聞録」の配信を開始したほか、その配信を記念したお得なパックチケットセットの販売を実施したことなどが売り上げを伸ばす要因となったようだ。
 


さらに、前日の76位から一気に4位に飛び込んだのは、ポケラボとスクウェア・エニックスの『SINoALICE(シノアリス)』だ。同タイトルでは「ジョブ解放+SS武器 付き魔晶石セット」を5月23日16時よりショップで提供を開始している。「ジョブ解放+SS武器付き魔晶石セット」は、「いばら姫」(CV:本渡楓さん)の新ジョブ「いばら姫/嫉蛇のガンナー」と、SS武器「嫉妬の華銃(カゲウチ)」がおまけでついてくるお得なセットで初回購入時に限り、新ジョブ「いばう姫/嫉蛇のガンナ-」が解放となる。さらに、余ったSS武器と魔晶石を素材にすることで『素材とは別の武器種のSS武器』を獲得できる『リサイクルガチャ1』『リサイクルガチャ2』や『アルカナメダル付き魔晶石セット』の販売も行っており、TOP5入の原動力になったようだ。
 
出所:AppAnnie

そのほか、Yostarの『アズールレーン』が前日114位から6位まで急上昇するなど大荒れの一日となった。
株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6700万円、営業利益248億2000万円、経常利益182億5000万円、最終利益51億6100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
企業データを見る
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
企業データを見る
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://www.konami.com/games/corporate/ja/

会社情報

会社名
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
決算期
3月
直近業績
売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
企業データを見る
株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
企業データを見る
FGO PROJECT

会社情報

会社名
FGO PROJECT
企業データを見る
NetEase Games

会社情報

会社名
NetEase Games
企業データを見る