【決算分析】LINEの1Q決算説明資料より…広告・コミュニケーション・コンテンツなどのコア事業は増収増益 LINE Payなどの戦略投資が続く

LINE<3938>が本日(4月24日)発表した2019年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算(IFRS)は、売上収益553億円(前年同期比13.5%増)、営業損益78億円の赤字(前年同期12億円の黒字)、最終損益103億円の赤字(同13億円の赤字)と営業赤字に転落した。

今回はLINEが開示した第1四半期の決算説明資料から、その決算内容を分析してみたい。
 

■広告・コミュニケーション・コンテンツなどコア事業は順調


まずは同社のコア事業(広告・コミュニケーション・コンテンツなど)について見てみると、こちらは売上収益が前年同期比12.3%増、前四半期比3.2%増となり、営業利益も同2.4%増、同56.6%増となるなど順調な推移となっている。

一方で、戦略事業(LINE PayやAI、Friends、Eコマースなど)は、売上高こそ前年同期比21.8%増となっているものの、営業赤字が前年同期の71億円から150億円に膨らむなど、先行投資が大きく膨らんでいる状況だ。
 

コア事業の広告は、ディスプレイ広告、アカウント広告ともに売上収益が拡大し、前年同期費18.6%の増収での着地となった。また、コミュニケーション・コンテンツについても前四半期に続き、「LINE マンガ」と「LINE MUSIC」が拡大基調にあり、安定した収益を計上する形となっている。
 


戦略事業のLINE Payについては、決済機能に特化した初のユーザー向けアプリ「LINE Payアプリ」のAndroidを先日リリースした。ソフトバンク<9434>とYahoo!Japanが共同で進めるスマホ決済アプリ「PayPay」などとの競争環境も強まることが予想されるだけに、今後も戦略投資が続くことになりそうだ。
 
LINE株式会社
http://linecorp.com/

会社情報

会社名
LINE株式会社
設立
2019年12月
代表者
代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
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