サイバーエージェント、広告配信前に最適なクリエイティブを選択するダイナミックリターゲティング広告向けAIクリエイティブ効果予測モデル「AI feed designer」の提供開始



サイバーエージェント<4751>は、3月25日、AIを活用することでダイナミックリターゲティング広告における広告クリエイティブの最適化を行う効果予測モデル「AI feed designer(エーアイ フィード デザイナー)」の提供を開始した。

ダイナミックリターゲティング広告とは、サイトに訪問したことがあるユーザーに対して、広告主が保有する商品データとWebサイト上での行動履歴を組み合せ、ユーザーごとに最適な広告を表示させる広告手法。高い広告効果が期待される一方で、広告の露出はサイトへのアクセス数に依存しており、露出時の広告効果を最大化させるためには最適なクリエイティブを選択することが重要だと考えられている。

今回提供を開始した「AI feed designer」は、広告配信前にクリエイティブの効果を予測することで、複数あるクリエイティブの中から広告効果の高い順にランキング化し、最適な1枚を選択することが可能なサービス。これにより、配信実績を元にA/Bテストのプロセスを開始する前から最適なクリエイティブを選択することができる。本サービスはサイバーエージェントとABEJAの合弁会社であるCA ABEJAが開発したAIモデルとABEJA Platform(提供:ABEJA)を活用しており、広告主が保有するデータをもとに再学習を行うことでより精度を高めることができる。
 


ECサイトや賃貸サイトなど一商品に対して複数のクリエイティブが設定されている場合、通常は規則的にクリエイティブが表示されていたが、必ずしも効果が良いクリエイティブが表示されているとは限らなかった。しかし、広告効果を最大化するには、最も効果的なクリエイティブを表示させる必要があり、「AI feed designer」を活用することで最適なクリエイティブを選択することが可能となる。

本サービスの提供に先行し実施したテストでは、元々表示されていたクリエイティブ画像のうち約70%の商品は別のクリエイティブ画像を表示した方が効果が高くなるという結果が出たという。この結果に基づき、効果予測が高いものにクリエイティブを差し替えて広告配信したところ、今までと比較して最大でクリック率が140%、コンバージョン数が120%になるという向上がみられたそうだ。企業は本サービスを活用することで、これまで規則的に表示されていたクリエイティブにおいて、商品毎の最適化を図ることが可能となり、広告配信開始時より高い広告効果が期待できる。
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
企業データを見る