gumi、第3四半期の営業損益は5.47億円の赤字に転落 新作スマホゲーム苦戦 AR/VR事業への先行投資も負担に

gumi<3903>は、本日(3月8日)、第3四半期累計(2018年5月~2019年1月期)の連結決算を発表し、売上高171億9900万円(前年同期比18.3%減)、営業損益5億4700万円の赤字(前年同期11億5200万円)、経常損益4億8200万円の赤字(同10億3500万円の黒字)、最終損益3億2800万円の赤字(同24.4%減)と減収・赤字転落となった。ただし、計画を上回っての着地となった。

モバイルオンラインゲームの収益が低下したことに加えて、VR/AR事業の先行投資で赤字がかさんだことが主な要因だ。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。


■モバイルオンラインゲーム事業
売上高は171億9800万円(同18.3%減)、営業損益2億1000万円の赤字(前年同期は13億4900万円の黒字)だった。「ファントム オブ キル」、「誰ガ為のアルケミスト」、「クリスタル オブ リユニオン」、「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(日本語版)・(海外言語版)」に関しては堅調に推移したものの、新規タイトルの売上寄与は限定的だった。また、経営資源の選択と集中を図るべく、一部タイトルの配信停止を行ったことも響いた。

一方、一部主力タイトルにおけるTVCMの放映や、新規タイトルの配信に伴うプロモーションを実施したものの、その他のタイトルに関しては費用対効果を重視したプロモーション施策を実施したことに伴い広告宣伝費が減少し、販売費及び一般管理費が減少した。



■VR/AR事業
売上高は99万円(同230.0%増)、営業損益3億3600万円の赤字(前年同期は1億9600万円の赤字)だった。

Tokyo XR Startups株式会社及びNordic XR Startups Oy等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のVR/AR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を行った。また、ジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図った。


 
■2019年4月通期の見通し

2019年4月通期は、売上高211億9900万円(前期比21.8%減)、営業損益14億4700万円の赤字、経常損益14億3200万円の赤字を見込む。最終利益については、税効果の見積りが困難なため、開示していないとのこと。

 
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高160億0900万円、営業利益4億4700万円、経常損益1900万円の赤字、最終利益4億4500万円(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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