アカツキ、3QはQonQでは減収減益に…8月実施の『ドッカンバトル』の2.5億DLイベントの反動で 『ロマサガ』リリースに向けた費用増も

アカツキ<3932>は、1月31日、2019年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高185億9600万円(前年同期比16.4%増)、営業利益83億200万円(同5.0%増)、経常利益82億3700万円(同5.0%増)、最終利益57億7500万円(同2.0%増)となった。
 

モバイルゲーム事業は、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と新規タイトルの開発に努めた。主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、グローバルで長期・大規模運営のノウハウがさらに蓄積しており、8月から実施した2.5億ダウンロードイベントが国内外で好調に推移した。

また、新規タイトルの開発については、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』が12月6日にリリースされ、初月に1,000万ダウンロードを突破し、ストアセールスランキングも最高2位を獲得するなど、順調な滑り出しとなった。

一方、同社グループのライブエクスペリエンス事業については、リアルエンターテインメント領域への取り組みを積極的に行っており、2017年11月にこの領域におけるオリジナルコンテンツ創出を目的として買収した2社(ASOBIBAおよび社アプト)を2018年4月1日に経営統合し、アカツキライブエンターテインメントとして、第1四半期連結会計期間より連結子会社化した。

■QonQでは売上高13%減、営業利益22%減に
業績を四半期推移(QonQ)で見ると、売上高は前四半期比13.6%減の64億2300万円、営業利益は同22.3%減の30億100万円、経常利益は同21.7%減の29億9600万円、最終利益は同29.2%減の19億8700万円となった。前述の『ドッカンバトル』の2.5億ダウンロードイベントを8月に実施した反動が出ていることに加え、『ロマサガ リ・ユニバース』のリリースに向けた費用の増加が利益率を押し下げたものと思われる。
 

なお、2019年3月通期の業績予想は非開示。モバイルゲーム事業・ライブエクスペリエンス事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、新規領域で様々なチャレンジを実施して行く方針であり、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難としている。
株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高243億3600万円、営業利益57億円、経常利益52億700万円、最終利益13億4200万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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