東映アニメの3Q、『ドラゴンボール』の活躍で過去最高の売上・利益 『ワンピース』の国内版権収入は前年割れ 中国向け『ドラゴンボール』アプリは来期1Q以降に配信へ

東映アニメーション<4816>は、本日(1月28日)の引け後、第3四半期累計(18年4月~12月)の連結決算を発表しており、売上高418億円(前年同期比で21.0%増)、営業利益126億円(同45.4%増)、経常利益130億円(同43.2%増)、最終利益92億円(同48.8%増)と大幅な増益を達成した。売上高、利益ともに過去最高となる。この日、決算説明資料も公開したので、こちらもチェックしておこう。
 


国内外でアプリゲームを中心としたゲーム化権が好調だったことに加え、海外向けの映像配信権の売上が伸びたことが主な要因だ。とりわけ、映像配信権については、中国向け大口映像配信権の販売本数の増加に加え、北米向け配信権も好調だったとのことだった。

版権収入で伸びたのは『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』と『ドラゴンボールレジェンズ』の版権収入となる。北米では家庭用ゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』も寄与した。その他、中国向けのアプリのMG(ミニマムギャランティー)も複数計上された。一方、『ONE PIECE』シリーズは前年実績割れだった。
 


海外向けの映像配信権も伸びたが、北米と中国では中身が異なっているという。中国向けについては毎週放映の新作話数追加等により販売本数が増加し、北米向けは複数年契約の締結や「ドラゴンボール」の好調などにより、前年比で増収になったとのことだった。
 


今後の展開については、『ゆる~いゲゲゲの鬼太郎 妖怪ドタバタ大戦争』の配信を11月より開始した。中国向けでは『航海王燃焼意志』を9月にリリース。今後は『龙珠Z 覚醒』と『龙珠最強之戦』の2作品を中国でリリースする予定だ。いずれも『ドラゴンボール』題材の作品で、リリースは来期(2020年3月期)の第1四半期以降になるようだ。
 


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東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高874億5700万円、営業利益286億6900万円、経常利益297億9100万円、最終利益209億円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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