サイバーステップ、19年5月期通期の売上高予想を上方修正 「トレバ」増台など費用先行で利益は据え置き 2Qは74%増収ながら6500万円の営業赤字を計上

サイバーステップ<3810>は、1月15日、2019年5月期通期の連結業績予想の修正を発表、売上高を従来予想の80億円から95億円(増減率18.8%増)に上方修正した。なお、各利益項目については、従来予想の営業利益7億円、経常利益6億5000万円、最終利益5億5000万円を据え置いている。
 

売上高は、現在サービス中の「オンラインクレーンゲーム・トレバ(以下、トレバ)」が、テレビCM放映の効果と、2018年11月に増床、増台を行ったことにより好調に推移し、前期比・計画比で増加の見込みとなった。

一方、各利益項目については、「トレバ」筐体の追加増台による減価償却費の増加、営業拠点の増床による賃借料の増加、人件費の増加などによる運営費用の増加および、新規事業立ち上げによるイニシャルコストの発生に加えて、既存サービスタイトル、新規サービスタイトルの立ち上げに係るプロモーション費用の発生などが見込まれることから、いずれも前回発表の予想を据え置いた。

また、同日に発表した第2四半期累計(6~11月)の連結決算は、売上高52億2200万円(前年同期比74.6%増)、営業損益6500万円の赤字(前年同期2億9000万円の黒字)、経常損益1億600万円の赤字(同2億7000万円の黒字)、最終損益1億4200万円の赤字(同2億1100万円の黒字)となった。
 

主力サービス「トレバ」は、テレビCMの放映や動画広告を活用したプロモーション活動を積極的に採用し、今夏においても大規模プロモーションを実施した結果、登録者数の大幅な増加につながり、第2四半期期間中に900万ダウンロードを突破した。また、埼玉県草加市に1,100坪の増床を実施し、拠点数の増加による収益の拡大や安定的な運営体制の構築により経営成績は国内外で好調に推移した。

また、2018年10月18日には、ギャザリングホールディングスおよびグッドラックスリーと開発を行った『さわって!ぐでたま~3どめのしょうじき~』において、テレビCMおよびインターネット広告を活用したプロモーション活動を行ったほか、同年11月1日アパレル製品のEコマース事業を展開しているECライフコーポレーションを完全子会社化し、「ミレバ」事業への取り込みを模索している。

また、同年7月5日にNintendo Switchでリリースした『暁のブレイカーズ』は、11月22日にSteam版をリリースした。

一方、利益面については、クレーンゲームアプリ「トレバ」筐体の追加増台による減価償却費の増加、営業拠点の増床による賃借料および人件費の増加、その他既存サービスに係るプロモーション費用などが先行し、各利益項目とも赤字計上にとどまった。
サイバーステップ株式会社
https://corp.cyberstep.com/

会社情報

会社名
サイバーステップ株式会社
設立
2000年4月
代表者
代表取締役社長 佐藤 類
決算期
5月
直近業績
売上高74億1600万円、営業損益13億5300万円の赤字、経常損益14億8800万円の赤字、最終利益20億9700万円の赤字(2022年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3810
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