ドワンゴ、人工生命観察プロジェクト『ARTILIFE』を12月よりサービス開始 仮想環境で増殖・進化する人工生命を観察・育成



ドワンゴは、本日(10月25日)、ゲームプロジェクトに関する発表番組「ドワンゴゲーム会議(仮)」で、“人工生命”の観察・育成プロジェクト『ARTILIFE』(アーティライフ)を2018年12月より開始することを明らかにした。サービス概要とスケジュールも公開となった。

『ARTILIFE』は、スマホやWebブラウザ上に設置した仮想環境で、人工知能を備えた“人工生命”を観察・育成し、進化の様子をリアルタイムで楽しむことができるサービス。人工生命は、コンピュータ上でシミュレートされた生命体で、生き続けるために自律的な学習を行い、環境や状況に適応しながら増殖・進化する。

見た目や動き方も個性豊かで、現実の生命と同様、ひとつとして同じものがない。お気に入りの生命体を見つけ、様々な手段で成長を促しながら、誕生から子孫繁栄まで予測不可能な進化を見守る。人工生命には、「Dwango Media Village」が開発した強化学習を用いた人工生命のモーション自動生成技術が活用されている。

この技術は、スマホ上で複数の人工生命が同時に学習しながら生命の動きをシミュレートすることを可能にする本サービスの中核技術で、今年8月に開催されたCGのトップカンファレンス「SIGGRAPH 2018」ではデモ展示を行ったそうだ。
 


■様々な観察地域で“自分だけ”の人工生命を育成

ユーザーは、まず用意された様々な環境のステージの中から観察したい地域を決める。次に、その地域で生存する人工生命の中から観察したい生命体を選び、自分だけの個体に育てていく。

生命体の観察を通じて獲得できる「観察ポイント」を消費し、フードを与えたり、増殖させたり、環境をカスタマイズしたりして、生存と進化をサポート。また、人工生命はユーザー同士で交換したり、プレゼントしたりすることができ、入手した生命同士を配合させて新しい生命を作り出すことも可能だ。
 


さらに、気になった生命体に一族名を付けると「ツリー」と呼ばれる家系図が作成され、進化の過程や個体数など、その個体に関する様々な情報が確認できるようになる。
 


 
■生放送で配信者と視聴者はコミュニケーションをとりながら楽しむことが可能

育成している人工生命を生放送配信を通じて、他のユーザーとコミュニケーションをとりながら一緒に観察できる。生放送は、Webブラウザ用アプリ『ARTILIFE』から配信することができ、視聴者とプレイ画面をリアルタイムで共有しながら、コミュニケーションをとることができる。視聴者は、niconicoのライブ配信サービス『nicocas』(スマホ・PC)から見ることができる。

『nicocas』では、視聴者は自分の人工生命を配信者の観察地域に送り込んで他の生命体と共存・競争させたり、フードやオブジェクトを投下して配信者の生命体をサポートしたりすることができるなど、ユーザー同士のインタラクティブな生命育成を楽しめる。生放送終了後は、勢力ごとの時系列データが確認でき、誰の人工生命が一番繁栄したのかが一目で分かるようになる。
 


 
■サービススケジュール

今後は、ニコニコで活躍するユーザーや著名人の『ARTILIFE』プレイ動画を定期的に公開し、11月下旬にはユーザー向け体験生放送を実施する。また、サービス開始前後の一定期間中(11月末~3月末)、『ARTILIFE』の生放送番組を配信する。放送ではゲストが出演(後日発表)し、視聴者はゲストが育てた人工生命をプレゼントとして受け取ることができるほか、限定のレアな人工生命も入手できる。

本サービスは、12月に開始し、ユーザーはWebブラウザ用『ARTILIFE』、スマホ用『ARTILIFE』(iOS版)および『nicocas』で人工生命の観察・育成を楽しめます。スマホ用『ARTILIFE』のAndroid版は2019年初旬に提供開始する予定だ。


公式サイト

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株式会社ドワンゴ
https://dwango.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドワンゴ
設立
1997年8月
代表者
代表取締役社長 夏野 剛
決算期
9月
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