コーエーテクモHD、2Qは売上高、各利益とも過去最高に 『新三國志』『真・三國無双 斬』などIP許諾タイトルが収益に貢献

コーエーテクモホールディングス<3635>は、10月25日、2019年3月期の第2四半期(4~9月)の連結決算を発表、売上高174億700万円(前年同期比16.7%増)、営業利益46億8400万円(同64.3%増)、経常利益85億8700万円(同24.5%増)、最終利益62億9000万円(同24.9%増)となった。10月9日に発表した修正予想を売上高、利益とも若干上ブレての着地となっている。
 

スマートフォンゲームなどの運営収入やIP許諾などのロイヤリティ収入が増加したことで営業利益率が向上した。さらに営業外収益についても安定した利息・配当金収入に加え有価証券売却益を計上し、計画を上回った。その結果、第2四半期連結累計期間としては、売上高、各利益項目とも経営統合以来、最高の業績となっている。

主力のエンタテインメント事業は、売上高156億5400万円(前年同期比16.7%増)、セグメント利益41億8200万円(同58.1%増)と2ケタ超の増収増益を達成した。

・「シブサワ・コウ」ブランド
スマートフォン向けに『のぶニャがの野望 ニャぷり!』を8月に配信開始した。IPを許諾したタイトルでは、中国大陸をはじめアジアで累計登録者数650万人を超える『三国志2017』が、8月には国内でも『新三國志』として配信され、ロイヤリティ収入が伸長した。

・「ω-Force」ブランド
9月に国内・アジアで『無双OROCHI3』(PS4、Nintendo Switch用)を発売し、31万本を販売した。IP許諾タイトルでは、全世界累計1,000万ダウンロードを突破した『真・三國無双 斬』が9月にネクソンより国内で配信開始され、国内セールスランキングにおいてApp Storeで11位、Google Playで10位(出典:App Annie)に入るなど収益に貢献した。

・「Team NINJA」ブランド
『仁王 Complete Edition』のリピート販売が堅調に推移した。スクウェア・エニックスと共同で開発し、グローバルで配信中のスマートフォンゲーム『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が国内セールスランキングにおいてApp Storeで15位、Google Playで18位(出典:App Annie)に入るなど引き続き好調に推移した。

・「ガスト」ブランド
オリジナル版をベースに追加要素を収録したデラックス版として「アトリエ アーランド」シリーズ3部作を発売した。

・「ルビーパーティー」ブランド
『金色のコルダ3 フルボイスSpecial』(PS Vita用)、『金色のコルダ3 AnotherSky feat.神南/至誠館/天音学園』(PS Vita用)を発売した。イベント事業では、立体映像表現を用いたバーチャルライブや「ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ ~15th Anniversary~」を開催し、観客動員数は4万人となった。

・「midas」ブランド
引き続き新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

なお、2019年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高410億円(前期比5.3%増)、営業利益120億円(同2.5%増)、経常利益175億円(同4.3%減)、当期純利益125億円(同4.0%減)の見込み。
 

 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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