IGポート、第1四半期は2.26億円の営業赤字に、赤字幅拡大 クリエイター確保と品質向上で制作コスト増加 一部案件で赤字が発生

IGポート<3791>は、10月13日、第1四半期(6~8月)の連結決算を発表し、売上高21億円(前年同期比67.4%増)、営業損益2億2600万円の赤字(前年同期1億0100万円の赤字)、経常損益1億9800万円の赤字(同8300万円の黒字)、最終損益1億7800万円の赤字(同1600万円の黒字)だった。
 


同社では、主力の映像制作の売上が伸びたものの、クリエイターの確保と品質保持を重視したことで制作コストが増加し、一部作品で将来発生が見込まれる損失を受注損失引当金として計上した、としている。事業セグメント別の状況は以下のとおり。

① 映像制作事業
売上高15億3900万円(前年同期比233.5%増)、セグメント損益2億4000万円の赤字(前年同期は8500万円の赤字)だった。劇場実写映画「亜人」、テレビアニメ「魔法陣グルグル」「ボールルームへようこそ」「フューチャーカード バディファイト X」等、その他ゲーム用・CM用のアニメーションを制作した。
重厚なストーリー、アクションシーン、3DCG合成等、ハイクオリティな映像が要求される中、クリエイターの確保と品質保持を重視した事で制作コストが増えており、一部の作品において将来発生が見込まれる損失を、受注損失引当金として計上した。


② 出版事業
売上高2億8000万円(同37.6%減)、セグメント利益1100万円(同90.5%減)だった。月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「煉獄に笑う 7巻」「リィンカーネーションの花弁 6巻」「魔法使いの嫁 公式原作ガイドブック Merkmal」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍21点を刊行した。また、既刊コミックスの「ドラゴン、家を買う。」が特に販売好調だった。


③ 版権事業
売上高2億2600万円(同17.4%減)、セグメント利益4700万円(同54.1%減)だった。「黒子のバスケ シリーズ」「進撃の巨人 シリーズ」「甲鉄城のカバネリ」「攻殻機動隊 シリーズ」等の二次利用による収益分配を計上した。


④ その他
売上高5300万円(同22.1%減)、セグメント損益2700万円の赤字(前年同期は900万円の赤字)だった。雑誌のイラストやキャラクターの商品化、スマートフォン向けアプリなどの売上を計上した。


 
■2018年5月期の見通し

2018年5月通期は、売上高95億9200万円(前期比26.4%増)、営業利益5億6100万円(同8.0%増)、経常利益6億1000万円(同12.7%増)、最終利益3億5600万円(同56.0%増)を見込む。

 
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