メディドゥ、出版デジタル機構を78億円で買収…両者の強みを相互に補完しシナジーを追求

メディアドゥ<3678>は、2月28日、出版デジタル機構の70.52%の株式を産業革新機構より78億4000万円で取得し、子会社化すると発表した。譲渡実行日は3月末を予定している。

出版デジタル機構は、電子出版ビジネスの支援を目的に、2012 年に出版業界を挙げた協力のもと産業革新機構などの出資を得て設立された。その後、2013年には電子コンテンツ流通大手のビットウェイを買収・統合し、電子取次事業に進出。同社は、設立の経緯から規模の大小を問わず幅広い出版社の取引先を抱えており、特に文芸書、学術書などを中心としたテキストコンテンツを豊富に取り揃えている。また電子出版ビジネスを拡大し新しい読者を拡大するためのインフラ構築に向け、様々な新しい施策に取り組んでいる。

両社は、ともに電子書籍コンテンツの流通を担うビジネスを展開しているが、コミックを中心としたコンテンツ領域、また電子書店向けのサービスパッケージを得意分野にしているメディアドゥと、テキストコンテンツを中心にアマゾン等も含めた幅広い取引先を有し、業界全般のインフラ構築を志向する出版デジタル機構の間では相互に補完関係を築き、シナジーを追求できるものと見込んでいるという。
株式会社メディアドゥ
https://mediado.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディアドゥ
設立
1996年4月
代表者
代表取締役社長CEO 藤田 恭嗣
決算期
2月
上場区分
東証プライム
証券コード
3678
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