東京証券取引所、LINEの東証(所属部未定)への新規上場を承認…ニューヨーク証券取引所にも同時上場 LINEビジネス・ポータル事業が主力

東京証券取引所は、6月10日、LINEの東証(所属部未定)への新規上場を承認した。上場予定日は7月15日で、市場コードは「3938」となる。主幹事証券は野村、PwCあらた監査法人が監査人となっている。なお、ニューヨーク証券取引所にも同時上場となる。

同社は、2000年9月にハンゲームジャパンとして設立され、インターネットゲーム・ポータルサイト「Hangame」のサービスを展開した。2003年8月にはネイバーと合併し、NHN Japanに商号を変更、2011年6月にモバイルメッセンジャー・アプリケーション「LINE」をリリースした。その後、2013年4月にLINEに商号を変更し、新設分割によって設立したNHN Japanにハンゲーム事業を承継、現在は「LINE」によるLINEビジネス・ポータル事業を主力としている。
 

直近の業績は、2015年12月期で売上収益1206億6983万円(前年同期比39.7%増)と大幅な増収を果たした。その一方、MixRadio事業の減損などにより、営業損益95億2418万円の赤字(前々期64億1529万円の黒字)、税引前損益12億332万円赤字(同62億6280万円の黒字)、当期純損益79億7211万円(同20億407万円の黒字)を計上した。

足元の2016年12月期の第1四半期(1~3月)については、売上収益334億5585万円(前年同期比19.0%増)、営業利益53億3798万円(同275.0%増)、税引前四半期利益41億4301万円(同249.7%増)と営業利益は回復している。ただし、繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額の計上及びMixRadioの非継続事業に係る四半期純損失を計上した四半期純損益2億3389万円の赤字(前年同期19億510万円の赤字)となっている。
 

なお、今回の新規上場に伴い、新株発行で手取概算額として、344億2200万円を調達する見込み。資金の使途は、海外募集における手取概算額583万6800万円と併せて、短期借入金及び社債の返済資金に422億6200万円、設備投資資金に121億4900円、運転資金に250億円、LINE Mobileを運営するLMN株式会社及びLINE MUSIC株式会社への投融資資金に26億6000万円、残額は同社グループの投資ファンドを通じた投融資資金やLINEビジネス・ポータル事業における成長戦略投資資金に充当する予定としている。
 
 
 
LINE株式会社
http://linecorp.com/

会社情報

会社名
LINE株式会社
設立
2019年12月
代表者
代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
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