マーベラス、第1四半期は売上高69%増、営業益2倍と大幅増収増益を達成! 『ログレス』好調でオンライン事業は売上高2倍に QonQは減収減益【グラフ追加】

マーベラス<7844>は、7月31日、2015年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表、売上高80億4500万円(前年同期比69.1%増)、営業利益13億7600万円(同2.0倍)、経常利益14億3600万円(同2.2倍)、四半期純利益9億9200万円(同2.3倍)と大幅増収増益を達成した。
 

セグメント別の状況は以下の通り。

①オンライン事業…売上高54億7900万円(前年同期比106.3%増)、営業利益11億2500万円(同184.8%増)
ネイティブアプリは、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の継続的なTVCMなどが功を奏し、2015年4月には累計ダウンロード数が600万件を突破し、引き続き好調に推移した。また、ウォルト・ディズニー・ジャパンとのライセンス契約に基づき配信を行っている『ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド』については、2015年6月に同タイトル初のTVCMを放映し、同月に累計ダウンロード数が300万件を突破した。

ブラウザゲームは、市場がネイティブアプリへ移行する中にあって、当社既存タイトルの売上も減少傾向にあるが、ロングヒットタイトルの『ブラウザ三国志』や、2015年5月に3周年を迎えた『一騎当千バーストファイト』を中心に底堅く推移した。

②コンシューマ事業…売上高16億5500万円(同29.5%増)、営業利益2億6300万円(同11.7%減)
自社販売部門は、2015年6月18日に『ポポロクロイス牧場物語(ニンテンドー3DS)』を発売した。また、米国子会社Marvelous USA, Inc.より2015年3月31日に発売した『Story of Seasons(ニンテンドー3DS)』(日本名称:『牧場物語 つながる新天地』)のリピート販売が好調に推移した。

アミューズメント部門は、既存の『ポケモントレッタ』『パズドラZ テイマーバトル』に加えて、カプコン<9697>との共同事業として展開する『モンスターハンター スピリッツ』を2015年6月25日より稼働開始した。

③音楽映像事業…売上高9億1200万円(同10.5%増)、営業利益3億600万円(同34.1%増)
音楽映像制作部門は、4月より放送を開始した同社の主幹事TVアニメ作品「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」の映像商品化を行い、その販売が好調なスタートとなったほか、前期から引き続き「東京喰種トーキョーグール√A」「暁のヨナ」「プリキュア」シリーズの音楽・映像商品化を行った。

ステージ制作部門は、2015年3月に公演を行った「舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER」の後半分の公演実績を計上したほか、「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs不動峰」「ミュージカル『薄桜鬼』黎明録」(ともに実績計上は第2四半期)の公演を行い、各シリーズのDVD販売も堅調に推移した。

【追記】
業績を四半期推移で見てみると、第1四半期期間は売上高で前四半期比2.3%減、営業利益で同7.5%減となる。これをさらにオンライン事業だけに限定してみると、売上高は同13.7%増ながら営業利益は19.9%減となっている。オンライン事業は売り上げ規模の成長を持続しているが、TVCMの積極的な展開などが先行投資として影響していることが予想される。
 

■通期予想は従来予想から変更なし
なお、2016年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高350億円(前期比32.4%増)、営業利益60億円(同36.0%増)、経常利益60億円(同30.9%増)、最終利益41億円(同88.2%増)を見込む。
 


 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
企業データを見る