ドリコム、バンダイナムコからの売上が販売先でトップに、25億円超える…『ジョジョの奇妙な冒険SS』と『ONE PIECEトレクル』が寄与

ドリコム<3793>は、6月23日、2015年3月期の「有価証券報告書(有報)」を開示し、バンダイナムコエンターテインメントからの売り上げが25億円を超えたことを明らかにした。同社全体の売り上げに占める割合は35.4%となり、販売先としてはトップとなった。なお、前の期(2014年3月期)の実績は10%未満であった。

ドリコムは、バンダイナムコエンターテインメントと共同で、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』と『ONE PIECE トレジャークルーズ』を提供しており、その売り上げが寄与したものとみられる。ドリコムの売り上げは、決済金額を全額計上する「グロス」(総額)ではなく、ドリコムの取り分のみを計上する「ネット」としている。

また、「GREE」と「mixi」経由の売り上げが引き続き減少したほか、Appleからの売り上げの割合が全体の10%を割り込んだことも注目される。ブラウザゲームの比率を落とす一方で、ネイティブゲームの比率を上げる"ネイティブシフト"を行っていたドリコムだが、結果は、ブラウザゲームだけでなく、オリジナルネイティブアプリの売り上げも落ち込んだようだ。

 
主要な販売先別売上高の推移(単位:億円)
(※)有価証券報告書より作成。主要な販売先は売上高の10%を超えるもの。


16年3月期は、IPタイトルの安定した収益をベースとして、オリジナルタイトルで収益拡大を目指す考え。『崖っぷちバスターズ』と『ブレイブソード×ブレイズソウル』、『フルボッコヒーローズ』の3タイトルが鍵になるという。特に『崖っぷちバスターズ』は、改修を行っているとのことで、第2四半期以降のランキングの動きが注目される。




 
株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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