【IDC&App Annie共同調査】モバイルゲーム上位50本において、マルチプレイヤーゲームは消費者支出の約60%を占める


App AnnieとInternational Data Corporation (IDC)は、世界最大規模のビデオゲームの展示会E3(Electronic Entertainment Expo)に先駆け、オンラインマルチプレイヤー(OMP)のゲーム市場への影響を分析したIDCとの共同レポート「2015年第1四半期ゲーム市場動向レポート:オンラインマルチプレイヤーがゲームの勢力図を変える」を発表した。

本レポートは、オンラインマルチプレイヤーゲームの最新状況を、携帯型ゲーム機など様々なプラットフォームに与える影響を紹介。また、このレポートは世界中の主要なアプリストアのみならず、家庭用ゲーム機器やPCなどの世界中の利用者データを元に分析。

■App Annie CEO Bertrand Schmitt(バートランド・シュミット)よりコメント
「モバイルゲームビジネスを取り巻く環境は、日々変化しています。近年では、伝統的なゲーム会社が主要なビジネスシフトを行いました。長期にわたり携帯型ゲーム機市場を独占する任天堂が2015年3月、DeNAと提携し、スマートフォンおよびタブレット向けに多数のゲームを共同開発すると発表しました。マリオ、ゼルダ、ポケモンを含む任天堂の人気キャラクターが同社の新たなモバイル戦略のカンフル剤となるでしょう。

また一方、Activision、Ubisoft、Warner Bros.はIPをモバイルプラットフォームを通して拡大しています。これらのことを考慮すると、様々なデバイスで高品質の統一したゲーム経験をユーザーに提供していき、効果的に収益を生む仕組みをつくるために、ますますゲーム会社はモバイルゲームへの投資を増加していくでしょう。このレポートでは、ゲーム市場の更なる成長を助長するオンラインマルチプレイヤーの与える影響について解説しています。」


▲世界全体のモバイル機器および携帯ゲーム機におけるゲームへの消費者支出(2014年第1四半期と2015年第1四半期)


App Annieの無料レポートでは、以下のような情報を閲覧できる。

● モバイルゲームに対する消費者支出が大幅に増加
ゲームに対する消費者支出は、2014年第1四半期から2015年第1四半期にかけてiOS App Storeで約30%増加、Google Playで約50%増加。一方、携帯ゲーム機のソフトウェア支出は前年同期比でほぼ横ばい。また、ゲームへの消費者支出において、iOS App Storeではアジア太平洋のシェアが増加、Google Playでは北米のシェアが増加。

● オンラインマルチプレイヤーゲームは、セッション時間と消費者支出額がともに増加
2015年6月までの12カ月間に、ポータブル向けオンラインマルチプレイヤー(OMP)のユーザーの週間平均ゲームプレイ時間は、ポータブル全体のユーザー平均を約35分上回ると予想される。また、2015年第1四半期のモバイルゲーム上位50本において、マルチプレイヤーゲームはダウンロード数の約30%しか占めていないにもかかわらず、消費者支出では約60%を占めた。

● Supercellは、2015年第1四半期の世界モバイルゲーム収益トップ10に、マルチプレイヤータイトルが3本ランク入り
『Clash of Clans』、『Game of War - Fire Age』、『Boom Beach』、『Hay Day』のような都市建設/リソース管理およびタワーディフェンス系ゲームは、最近の四半期において特にマルチプレイヤーゲーマーからうまくマネタイズできている。これらのゲームはプレイヤー同士でチームを組めるようになっており、チームプレイは社会的な一体感を生み、ゲームのエンゲージメントを高める傾向がある。

本レポート全文の無料ダウンロードはこちら:
http://jp.blog.appannie.com/app-annie-idc-gaming-report-2015-h1-e3-edition/


 
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