ネプロジャパン、2016~18年3月期の新中期経営計画を策定…最終年度のゲーム事業の売上目標を55億円に設定 15年3月期実績比約3倍を目指す

ネプロジャパン<9421>は、2016年3月期から2018年3月期の新中期経営計画を策定した。

今回発表された中期計画は、持株会社体制への移行、NTTドコモに関連する代理店事業を売却、IT/バイリンガルスキル人材の派遣事業の買収、トライエースの株式取得など大きな変革期を迎え、今後の同社の企業価値の増大に向けて、グループの中期的な方針および戦略を社内外に明確にすることを目的したもの。経営理念「超悦!」の下、「変革と挑戦」をスローガンに戦略・アクションプランを進め、主要事業であるゲーム事業、人材ソリューション事業、モバイル事業を中心に成長戦略を進めていく方針としている。
 

ゲーム事業


当事業を新たな主力事業とすべく事業拡大を推進。コンシューマーゲーム及びアーケードゲームを中心に豊富な開発実績を持ち、一定の資金力を有するゲーム事業においては、企画・開発リソースの更なる拡大によってネイティブゲーム市場への取組みを強化するとともに、収益源の多様化を進めることが重要であると考え、下記の取組みを進めていく。 

①ネイティブゲームの企画・開発の取組強化
市場拡大に伴い案件数が増加しており、積極的に取り組む。

②企画・開発力の強化
受注機会を失わない為にも開発体制の更なる強化が必要であり、引き続き採用の強化と他社との提携を推進していく。

③営等の周辺事業領域への本格展開
スマホゲーム市場の拡大とあわせ、運営業務の重要性が高くなっており、顧客からの運営委託ニーズも高まっている。収益の多様化にもつながることから、本格展開を目指す。

【数値目標】2015年3月期セグメント売上実績約18億円→2018年3月期のゲーム事業の売上目標55億円。 
 

人材ソリューション事業


安定的な収益事業とすべく規模の拡大を推進。通信事業については、小売業界全体にわたる若年層の人材不足等の影響で、応募・登録者数を増やすことが課題になっている。PANACHE Staffing事業は、バイリンガルスキルを持つITスペシャリストへの企業の人材ニーズは底堅いものの、業績向上を目指すにあたり営業体制の強化と顧客および派遣スタッフとの接点強化が課題となっている。そうした中で、下記の取組みを進めていく。

①登録者数及び派遣者数の増加
携帯販売ショップならびにITスキル人材等の人材不足感が高まる中、応募数を維持・拡大することが業績に直結することから、採用媒体のより効果的な利用やマッチング力の強化に努め、登録者数および派遣者数の増加を目指していく。

②営業体制の強化
安定的な収益基盤とするためには、顧客と派遣者の満足度を高めることが必要であり、フロント・バックも含めた営業体制の見直しと強化に努めていく。

【数値目標】2015年3月期のセグメント売上実績約6億円→2018年3月期の売上目標20億円
 

モバイル事業


創業期からの主力事業として経営資源の集中を図りながら、持続的な再成長を目指し、収益力の回復・向上を進めていく。

①店舗収益力の向上
キャリアショップについては、販売実績ならびに顧客満足度の向上により、店舗の収益力を向上させるべくハード・ソフト面での投資を随時実施していく。

②ストック型収益の向上
販売店では、個別店舗の収益改善に取り組むとともに通信商材以外の副商材の取扱いも進め、安定的なストック型収益の向上に努める。

【数値目標】2018年3月期の営業利益目標1.5億円


なお、上記成長戦略の遂行と数値目標の達成に向け、計画期間内において、買収や提携も含めた投資予算として、10億円を設定するとしている。

 
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
https://www.njhd.jp/

会社情報

会社名
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長 筒井 俊光
決算期
6月
直近業績
売上高106億5200万円、営業損益8億6900万円の赤字、経常損益8億6500万円の赤字、最終損益12億3100万円の赤字(2022年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
9421
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