ネプロジャパン、15年3月期は26%減収、営業赤字に…純利益はドコモ系販社の売却益計上 トライエース合流のゲーム事業は今期下期偏重に

ネプロジャパン<9421>は、2015年3月期の連結決算を発表、売上高125億3000万円(前々期比26.6%減)、営業損益5100万円の赤字(前々期4200万円の赤字)、経常損益9600万円の赤字(同8500万円の赤字)、当期純損益31億4600万円の黒字(同4億8100万円の赤字)となった。同社は2月の第3四半期決算発表時に業績予想の修正を発表しているが、営業損益と経常損益はやや赤字幅が予想より拡大しての着地となっている。
 

セグメント別の状況は以下の通り。

①移動体通信事業
携帯電話専売店(キャリアショップ)の内、ドコモショップ運営事業を2014年12月1日付で売却(関連記事)したことにより、売上高は100億7200万円と前年同期比で48億7900万円(32.6%減)の減収となった。しかし、セグメント利益(営業利益)は、店舗の統廃合効果により販売店部門の損益が改善したことから、4億600万円と前年同期比で6000万円(17.6%増)の増益となった。

②モバイルゲーム事業
安定した案件獲得により、売上高は18億2900万円と前年同期比で1億1200万円(6.5%増)の増収を達成。しかし、セグメント損益(営業損益)は、赤字プロジェクトの発生やレベニューシェア案件への取り組みなどにより、4300万円の赤字(前年同期は6300万円の黒字)となった。

③その他
関西営業部の営業強化による損益改善やコールセンター等の周辺分野への派遣拡大に加え、2015年1月1日付にてPANACHE(パナッシュ)スタッフィング事業を譲り受けたことにより、売上高は7億8900万円と前年同期比1億6200万円(25.9%増)の増収、セグメント利益(営業利益)は400万円(前年同期は1900万円の赤字)と黒字転換した。

■トライエース合流のゲーム事業は下期偏重に
2016年3月期通期の予想は、売上高は90億円(前期比28.2%減)、営業利益、経常利益、当期純利益はそれぞれゼロとなる見通し。
 

なお、今期のゲーム事業は、プロジェクト管理を強化し受注損失の防止及び収益力の向上を図るとともに、2015年3月にグループに合流したトライエースの技術・開発力及び企画力を活かした事業拡大を目指す方針。しかし、ゲーム事業の業績については、下期に偏重する見込みとしている。
 
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
https://www.njhd.jp/

会社情報

会社名
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長 筒井 俊光
決算期
6月
直近業績
売上高106億5200万円、営業損益8億6900万円の赤字、経常損益8億6500万円の赤字、最終損益12億3100万円の赤字(2022年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
9421
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