タカラトミー、15年3月期は減収減益…タツノコとトイズユニオン売却、戦略的な先行投資などで 「プリパラ」や「アナ雪」「WIXOSS」がヒット

タカラトミー<7867>は、5月12日、2015年3月期の連結決算を発表し、売上高1499億円(前の期比3.1%減)、営業利益24億円(同26.0%減)、経常利益20億円(同39.0%減)、最終損益18億円の赤字(前の期2億円の黒字)だった。
 

「プリパラ」や「アナと雪の女王」「WIXOSS」「トランスフォーマー」などのヒット商品を創出したものの、売上高は減少した。同社によると、販売状況が悪化したものではなく、子会社トイズユニオンとタツノコプロの株式譲渡を行った影響だという。

また、営業利益については、為替が円安に下落したことで売上原価が減少したことに加え、戦略的にマーケティングと新商品開発の強化を進めており、広告宣伝費と研究開発費が増えたことによる。

最終損益は赤字となったが、米国子会社にける民事訴訟の和解費用11億7000万円や、子会社タカラトミーエンタメディアの不適切な会計処理に伴う不正関連損失2億1400万円など特別損失18億5200万円を計上したことが影響した。



■16年3月期は大幅増益を見込む

2016年3月期は、売上高1700億円(前期比13.4%増)、営業利益40億円(同62.2%増)、経常利益33億円(同63.8%増)、最終利益13億円(前期18億円の赤字)を見込む。
 

「ベイブレードバースト」や「Gショット」などを投入し、男児向け商品の販売を強化していく。また、話題のキャラクターやコンテンツと連動した商品展開も積極的に進め、10年ぶりに新作の映画公開となる「スター・ウォーズ」関連商品などの拡販を図る。

海外市場では、欧米における売上拡大を図るべく、ディズニー/ピクサー作品の最新作である「インサイド・ヘッド」「グッド・ダイナソー(原題)」の全世界での玩具を中心とした商品化権に加え、ディズニー専門チャンネル「ディズニージュニア」のアニメ作品「マイルズ・フロム・トゥモローランド(原題)」の玩具商品化権を取得し、グローバルでの販売強化を積極的に進めていく。
株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高1872億9700万円、営業利益131億1900万円、経常利益120億4300万円、最終利益83億1400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
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