LINE、第1四半期の売上高は前年同期比70%増の281億円に拡大…QonQでも9%の増収に LINE事業は前年同期比76%増、QonQで9%増

LINEは、4月30日、2015年第1四半期(1~3月)の業績(IFRS基準)を発表、売上額は281億円(前四半期比9%増、前年同期比70%増)となった。また、基幹事業であるLINE事業単体の2015年第1四半期の売上額は254億円(同9%増、同76%増)となっている。

同社によると、LINEの月間アクティブユーザー数(MAU: Monthly Active User)は約2億500万人、LINEがトップシェアを占める4カ国(日本、タイ、台湾、インドネシア)のMAUは約1億2300万人となった(2015年3月実績)。直近では、インドネシアにおけるユーザー拡大が急速に進んでいるほか、グローバルにおいて新規ユーザーおよび月間アクティブユーザー数は引き続き堅調に増加した。
 

各事業の状況は以下の通り。

<スタンプ事業>
公式スタンプが世界各国において引き続き好調で、特に1月より提供を開始したサウンド付きスタンプが好評を得ており、当初の予想を上回るペースで売上を伸ばしている。今後も継続的に新たなスタンプの提供を続けていく。また、ユーザーがスタンプを制作・販売する「LINE Creators Market」では、販売スタンプ数が世界累計10万件を突破、来月には販売開始1年を迎えるなど、多くのクリエイターの参加により盛り上がりを見せていることに加え、スタンプの売上も堅調に伸ばしている。今後は、タイ、台湾での展開を強化し、グローバルにおいて、優れた発想、アイデアを持つ個人のクリエイターが収益を得ることのできるプラットフォームへと成長させていく方針だ。
 
<ゲーム事業>
2015年第1四半期にグローバルで10タイトルをリリースした。LINEキャラクターをモチーフとしたバブルシューティングゲーム『LINE バブル2』は、事前登録者数がLINE GAME史上最高となる140万人を記録し、リリース前から大きく話題となり、リリース後も順調にユーザー数を伸ばしている。また、『LINE:ディズニー ツムツム』は、2月に世界累計4000万ダウンロードを突破し、アメリカやタイ、台湾を中心に引き続きグローバルにおいて好調だ。タイ、台湾ではゲーム事業においてもローカライズを進めており、「LINE戰神黎明(LINE God of War)」(台湾)や「LINE Nikki」(タイ)などを各国限定で展開し、多くのユーザーを獲得している。今後は、カジュアルゲームにおいて売上げランキング上位を維持していくほか、ミドルコアジャンルのタイトルにも注力していく。さらに、キャラクターIPを起用した新規タイトルの展開なども強化し、幅広いジャンルのゲームを提供することで、グローバルにおいて「LINE GAME」のユーザーを拡大、売上をさらに加速させていくとしている。
 
<広告事業>
公式アカウント・スポンサードスタンプ・インセンティブサービス「LINE フリーコイン」を導入する企業が引き続き増加しており、世界各国で成長を続けている。また、企業のブランド・キャラクターをモチーフとした着せかえをLINEユーザーに配信することができる企業向け広告メニュー「LINE スポンサード着せかえ」や、台湾でも提供を開始した企業向け動画視聴連動型スタンプ配信メニュー「LINE マストビュースタンプ」など、新たな広告サービスの提供も行った。引き続き、グローバルにおいて様々な広告サービスの展開を推し進めていく方針。
 
このほか、今後の戦略として、さらに多くの国でトップシェアを獲得していくとともに、既にトップシェアを獲得している4ヶ国では、LINEのアプリ上で、より生活に密着したコンテンツ・サービスを提供する「LIFEプラットフォーム」化を推進する。プラットフォーム展開においては、昨年秋以降、決済サービス「LINE Pay」を中核に、公開型アカウント「LINE@」、動画配信サービス「LINE TV」(展開国:タイ・台湾)、ECサービス「LINE MALL/LINE MART」(同:日本/台湾)、タクシー配車サービス「LINE TAXI」・デリバリーサービス「LINE WOW」・アルバイト求人サービス「LINE バイト」(同:日本)などのサービスを開始しており、今後もLINEプラットフォームで様々なコンテンツ・サービスを展開していく。
 
■LINE株式会社 代表取締役社長 出澤剛氏のコメント
昨年、メッセンジャーの領域を超えた「LIFEプラットフォーム」戦略を発表し、2015年Q1は2014年に引き続き、この戦略に基づいて複数の新規サービスの提供を開始してまいりました。各サービス、当初の想定を上回る数のユーザーにご利用頂き、好調なスタートを切ることができています。引き続き、それぞれを拡大、成長させ、各カテゴリにおけるNo.1を目指していきます。

LINEにとって、今年は、グローバルでスマートフォンNo.1 LIFEプラットフォームになれるかどうか真価が問われるタイミングであると考えています。これまで以上に速いスピードで、さらなる事業成長とイノベーションの強化、グローバルでのプレゼンス拡大を図り、LINEを次のステージに引き上げてまいります。


 
LINE株式会社
http://linecorp.com/

会社情報

会社名
LINE株式会社
設立
2019年12月
代表者
代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
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