ハピネット、第3四半期の営業益は28%増の51億円に拡大…「妖怪ウォッチ」中心にバンダイのキャラクター商材好調で

玩具卸大手のハピネット<7552>は、この日(2月10日)、第3四半期累計(2014年4~12月期)の連結決算を発表し、売上高が前年同期比5.4%増の1743億円、営業利益が28.0%増の51億円、経常利益が28.5%増の52億円、最終利益が52.3%増の39億円となり、増収・増益を達成した。

 


主力の玩具事業で「妖怪ウォッチ」を中心とするバンダイのキャラクター商材の販売が好調に推移したことが主な要因。また子会社統合効果や在庫処分の削減によりビデオゲーム事業の収益性が改善したことも利益を押し上げた。セグメント別の状況は以下のとおり。

①玩具事業
売上高は749億円(同22.8%増)、セグメント利益42億円(同59.6%増)だった。「妖怪ウォッチ」をはじめとしたバンダイのキャラクター商材が好調に推移した。

②映像音楽事業
売上高323億円(同2.0%減)、セグメント利益0.27億円(同91.4%減)だった。インターネットを利用したソフト配信の影響により、パッケージ市場全体が低調に推移している中、利益率の高い自社作品で目立ったヒット作がなかった。

③ビデオゲーム事業
売上高485億円(同10.6%減)、セグメント利益4億円(同21.5%増)だった。売上高はヒット作品の不足により前年同期を下回ったが、子会社の統合効果や在庫処分の削減等により収益性は改善した。

④アミューズメント事業
売上高184億円(同7.7%増)、セグメント利益14億円(同10.2%減)だった。玩具自動販売機で人気のキャラクター商材が好調に推移したことで売上が前年同期を上回ったが、利益率の高いキッズカードゲーム機商材の売上構成比が低下した。



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高が前期比3.9%増の2150億円、営業利益が28.6%増の50億円、経常利益が27.6%増の50億円、最終利益が41.9%増の35億円を見込む。

 
株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高2824億4100万円、営業利益55億7500万円、経常利益58億5300万円、最終利益35億5400万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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