ガンホー、14年12月期は増収増益…『パズドラ』中心にスマートフォンゲームの売上が伸長、1月月次は27%減の120億円【追記、グラフ追加】

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、本日(2月3日)、2014年12月期の連結決算を発表し、売上高1730億円(前期比6.1%増)、営業利益942億円(同3.3%増)、経常利益935億円(同3.8%増)、当期純利益620億円(同13.3%増)だった。

 


主力タイトル『パズル&ドラゴンズ』を中心とするスマートフォン向けゲームが好調に推移したことにより、売り上げが引き続き伸びたため、としている。最終利益の増加は、特定子会社GGF B.V.をソフトバンクに売却した際に発生した特別利益75億円を計上したことによる。

同社では、『パズル&ドラゴンズ』について、より長期的に支持されるゲームへと発展させるために、国内外問わず著名なIPとのコラボイベントや、スペシャルダンジョンなど定期的なイベント実施などに加え、7月29日より新たなゲーム要素である「パズドラW」を実装し、業界では稀にみる2in1のゲームとしてサービスを継続してきた。

またバージョンアップによる新しいモンスターの投入など、飽きのこないゲームをご提供し続けた結果、平成26年度において、Apple「BEST OF 2014(トップセールス)」並びにGoogle Play「ベストオブ2014(2014年ベストゲーム)」を受賞した。また、日本国内のみに留まらず、平成26年1月には、香港・台湾へもサービスを開始し、その展開地域を着実に拡大している。

これ以外にも、スマートフォン向けに「サモンズボード」、「ピコットキングダム」、「三国テンカトリガー」、「勇者トリデBAGOOON!!(バゴーン)」の新作4本のサービスを開始しました。市場競争が非常に激化する中、中でも「サモンズボード」は200万ダウンロードを突破するなど、堅調に推移したという。


【追記】
2014年10-~12月期は、売上高が7~9月期に比べて12.3%増の432億円、営業利益が6.0%増の208億円、経常利益が6.6%増の210億円、最終利益が30.1%減の123億円となった。7~9月期に売上高が400億円、営業利益が200億円を割り込んだが、10~12月期に入って復調したことが伺える。最終利益は減益となったが、これは特定子会社GGF B.V.をソフトバンクに売却した際に発生した特別利益が第4四半期中に発生しなかったため。四半期売上高と営業利益の推移は以下のとおり。

 
【四半期別売上高の推移(単位:億円)】



【四半期別営業利益の推移(単位:億円)】



■2015年12月期の予想は非開示

なお、2015年12月期の業績予想は非開示。コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどか ら、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、と説明している。また、1月の単体の月次売上高は、前年同月比27.3%減の120億円となる見込みだという。香港・台湾版『パズドラ』が 200 万ダウンロードを突破し、4月29日発売予定のニンテンドー3DS シリーズ向け新作ゲーム「PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BRO. EDITION」を発表したとのこと。
 
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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