総務省、スマホアプリの利用者情報の取り扱いに関する実証実験を2月より実施…利用者情報の発信とプライバシーポリシーの整合性を解析・検証

総務省は、1月7日、スマートフォンの利用者情報(通話履歴や購買履歴など)の取扱いについて、スマートフォンアプリの動作とプライパシーポリシーの記載内容を解析し、両者の結果の整合性などについて検証する、第三者検証の仕組みの確立に向けた実証実験を2月より実施すると発表した。NTTコミュニケーションズが請け負う。

今回の実証実験では、以下の実験を行うという。

・第三者検証システムプロトタイプの構築
アプリによる利用者情報の外部への送信の有無等を解析し、アプリ提供者が公開しているプライバシーポリシーとの突合を行い、結果を表示する第三者検証システムプロトタイプを構築する。

・第三者検証システムプロトタイプを使った実証実験
上記システムを活用し、アプリ開発事業者から提供されたアプリに対して、アプリ解析(動的解析・静的解析)及びプライパシーポリシー解析結果の整合性等に関する実証を行う。また、今後のプライパシーポリシーの普及・啓発のため、プライパシーポリシー作成の支援に向けた検証も行う。 

なお、総務省によると、近年、スマートフォンに蓄積された利用者情報が不正なアプリによって外部送信される事例が発生しており、スマートフォンの安心・安全な利用環境を整備する必要性が高まっているという。これまでスマートフォンの利用者情報が適切に取り扱われていることを第三者が検証する仕組みを民間主導で整えることが望ましいとする提言を受けて、今回の実証事件を行うことにしたとのこと。
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