セガサミーHD、第2四半期は営業利益72%減…パチスロ販売台数が計画下回る オンライン・スマホゲームは計画未達、通期予想も引き下げ

セガサミーホールディングス<6460>は、この日(10月31日)、第2四半期累計(4~9月期)の連結決算を発表し、売上高1542億円(前年同期比4.9%減)、営業利益34億円(同72.2%減)、経常利益33億円(同76.6%減)、四半期純損益20億円の赤字(同113億円の黒字)となった。

 


主力の遊技機事業でパチスロ機機の販売が落ち込んだことに加え、コンシューマ事業で営業減益、アミューズメント施設の赤字転落などが響いたようだ。また最終赤字になったが、これはフェニックス・シーガイア・リゾートの一部の施設について解体費用引当金繰入額27億円を特別損失として計上したことによる。

セグメント別の状況は以下のとおり。

■コンシューマ事業は、売上高486億円(同10.3%増)、営業利益9億円(同16.0%減)だった。2ケタの増収となったものの、広告宣伝費などの増加により、営業減益となった。

 


パッケージゲーム分野では『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』などの新作タイトルの販売を行なった結果、パッケージ販売本数は、米国142万本、欧州196万本、日本71万本、合計410万本となり、前年同期実績を上回った。

デジタルゲーム分野では、『ファンタシースターオンライン2』や、『ぷよぷよ!!クエスト』、『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』などが堅調に推移した。

なお、デジタルゲームの売上高は219億円となり、前年同期比では24%増となったものの、期初計画(235億円)を下回った。同時に15年3月期の計画についても524億円から473億円に引き下げられた。

 


玩具販売事業では、『アンパンマンシリーズ』及び『ジュエルパッド』などを中心に販売を実施。アニメ映像事業では、『名探偵コナン 異次元の狙撃手』の配給収入や『弱虫ペダル』のライセンス収入、物販収入などが好調に推移したとのこと。


■遊技機事業は、売上高607億円(同14.9%減)、営業利益73億円(同51.3%減)だった。タイヨーエレックブランド『パチスロバーチャファイター』を販売したものの、前年同期実績を下回る9万2000台の販売となった。パチンコ遊技機では、サミーブランド『デジハネCR北斗の拳5慈母』の販売が好調に推移した結果、前年同期実績を上回る8万6000台の販売となった。


このほか、アミューズメント機器事業は、売上高203億円(同2.6%増)、営業利益1億円(前年同期は800万円の赤字)、そして、アミューズメント施設事業は売上高208億円(同5.2%減)、営業損益2億円の赤字だった。

2015年3月期の見通しに関しては下記記事を参照していただけると幸いだ。

 セガサミーHD、15年3月期営業益予想を350億円→180億円に下方修正 15年4月をメドにグループ再編 里見治紀氏がセガ取締役副社長に就任、構造改革を推進へ
 
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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