VOYAGE GROUP、14年9月期は営業利益が250%増の18億円に…メディア運営とアドテクが大きく伸長

VOYAGE GROUP<3688>は、10月30日、2014年9月期の連結決算を発表し、売上高150億円(前期比52.6%増)、営業利益18億円(同250.6%増)、経常利益18億円(同257.3%増)、当期純利益11億円(同259.8%増)となり、大幅な増収増益を達成した。

 


同社によると、「ECナビ」「PeX」「リサーチパネル」などの自社メディアの運営と、「Fluct」を中心とするアドテクノロジーが好調に推移したという。セグメント別の状況は以下のとおり。

■メディア事業は、売上高65億円(同34.9%増)、セグメント利益9億円(同127.3%増)だった。メディア事業は、「ECナビ」「PeX」「リサーチパネル」を中心とした自社メディア事業が堅調に推移した。さらに、メディア運営の知見を活用したポイントソリューション提供等の周辺領域への事業拡大も進んでおり、デジタルギフトオンデマンドサービスでは、導入企業数及びギフト発行金額が大幅に増加した。

■アドテクノロジー事業は、売上高73億円(同81.7%増)、セグメント利益9億円(同258.5%増)だった。RTB(Real Time Bidding)広告市場の急速な拡大を背景に、SSP(Supply Side Platform)である「Fluct」を中心とした広告配信プラットフォーム事業が堅調に推移した。また、「Fluct」と連携するDSP(Demand Side Platform)の拡充や、ネイティブ広告やエキスパンド動画広告等の新たな広告手法への対応を進め、媒体社にとっての収益性向上に注力したという。


■その他インターネット関連事業は、売上高11億円(同19.5%増)、セグメント損失0.44億円(前年同期はセグメント損失1.51億円の赤字)だった。グローバルでのオンライン調査パネル提供事業において、欧米やアジア地域での営業活動強化や、アジア地域におけるパネルカバレッジの拡大に取り組んだ。さらにスマートフォン領域での新たな取り組みとして、ゲームパブリッシング事業を開始した。



■2015年9月期の見通し

2015年9月期は、売上高176億円(前期比17.0%増)、営業利益22億円(同17.0%増)、経常利益22億円(同16.4%増)、当期純利益13億円(同16.7%増)を見込む。