ビットアイル、14年7月期は増収・減益…電力価格上昇が収益圧迫 電力事業への取り組みを強化

データセンター運営のビットアイル<3811>は、9月9日、2014年7月通期の連結決算を発表し、売上高176億円(前期比5.6%増)、営業利益27億0500万円(同11.8%減)、経常利益24億3100万円(同11.5%減)、当期純利益13億8300万円(同18.8%減)だった。

 


同社では、クラウドサービスを中心としたマネージドサービスやインテグレーションサービスを中心としたソリューションサービスが順調に推移したものの、主に電力料金の上昇が収益を圧迫したため、と説明している。

サービス別の状況は以下のとおり。

・iDCサービスは、売上高が同1.2%減の106億0800万円だった。堅調な市場環境に応え得る拡張性のあるスペースと十分な受電能力を備えたデータセンターを基盤に、引き続き営業体制を整備・強化したものの、稼動ラック数は5.5%減の4282ラックだった。

・マネージドサービスは、売上高が同4.4%増の45億1700万円だった。クラウドサービスの強化を行ったことにより販売も増加したことなどにより、売上面、収益面のいずれも向上した。

・ソリューションサービスは、売上高が同45.1%増の22億2900万円だった。子会社ビットサーフにおけるグループ外向けのシステムインテグレーション、エンジニアリングサービス提供が引き続き好調だった。


■2015年7月期の見通し

続く2015年7月期は、売上高237億円(前期比34.6%増)、営業利益26億円(同3.9%減)、経常利益23億5000万円(同3.3%減)、当期純利益14億4000万円(同4.1%増)を見込む。

 


なお、同社では、電力価格の高騰が収益を圧迫している状況を鑑み、エネルギー事業にも積極的に取り組む方針。メガソーラー施設の開発・販売を行うとともに、保有するメガソーラー施設を拡大するとのこと。

中期経営計画の数値目標も開示された。