ユナイテッド、SSP『AdStir』が月間250億インプレッションを突破…DSP『Bypass』は配信機能を拡充

ユナイテッド<2497>は5月7日、提供するSSP(媒体側の広告管理プラットフォーム)『AdStir(アドステア)」が、この4月に月間250億アドインプレッション(広告露出回数)を突破したと発表した。併せて、同社のDSP(広告主側の広告管理プラットフォーム)『Bypass(バイパス)』に、独自開発のレコメンドエンジンを活用した新サービスなど複数の機能拡充を実施したと発表した。

『AdStir』はRTB(ネット広告のリアルタイム取引)における、インターネットメディア向けの広告マネタイズプラットフォーム。2014年1月時点で200億だった月間インプレッションが、3ヵ月経った同年4月に月間250億インプレッションを突破した。『AdStir』が接続しているDSPは、同社の『Bypass』を含めて国内外で8つ。今後もオープンプラットフォームとして、国内外のDSPとの接続に取り組んでいく方針だ。

一方、同社の『Bypass』は、自社で独自に開発したレコメンドエンジンを活用し、「ダイナミックリターゲティング」および「オーディエンス拡張」のサービス提供を開始する。また、モバイルアプリ向けにアプリ内の特定のコンテンツに誘導できるディープリンクの対応を開始。さらにリターゲティングの機能拡張もリリース予定とのこと。

以下、DSP『Bypass』の機能拡充の概要となる。
 

■ダイナミックリターゲティングとは

ユーザーの興味/関心/嗜好にマッチした広告商品をレコメンドエンジンが予測し、広告を配信する。広告主の商品データベースの中から、ユーザーと相性の良い商品がレコメンドされるため、通常のリターゲティングと比較しても高い広告効果が見込まれるという。
 

今回、『Bypass』は複数のレコメンドアルゴリズムを搭載し、サイトを訪問したユーザーにリアルタイムでターゲティングが可能となるという。詳細はこちら
 

■ オーディエンス拡張とは

サイトを訪問したユーザーと似たユーザーをレコメンドエンジンが予測し、広告を配信する。リターゲティングと同様の広告効果に加えて、サイト未訪問の新規ユーザーにリーチすることができる。
 
 

■ ディープリンクとは

ユーザーが広告バナーをタップした際、アプリ内の特定のコンテンツに直接誘導することができる。広告バナーと誘導先コンテンツの不一致を防げるため、誘導後のユーザーの滞在時間やアクション率の向上が見込まれるという。
 

■ リターゲティング配信の機能拡張

これまでのリターゲティング有効期間(リーセンシー=最後に購買してからの時間)に加えて、サイトへのユーザーのアクセス回数(フリークエンシー)によるターゲティング設定が可能となる。サイトに合ったキャンペーンの設計をより詳細に立てることができ、効果的なリターゲティングが実現できるとのこと。また、リターゲティング配信対象ユーザーの管理に適した「マークグループ」設定機能に対応する。
 
ユナイテッド株式会社
https://united.jp/

会社情報

会社名
ユナイテッド株式会社
設立
1998年2月
代表者
代表取締役社長兼執行役員 早川 与規/代表取締役兼執行役員 金子 陽三
決算期
3月
上場区分
東証グロース
証券コード
2497
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