フィールズの14年3月期、遊技機販売が好調で売上高は6%増の1149億円…15年3月期の業績予想は開示見送り、「合弁事業先と交渉中」のため

フィールズ<2767>は4月30日、2014年3月期通期の連結決算を発表した。売上高は前の期比6%増の1149億円、営業利益は5%減の97億円、経常利益は5%減の97億円、純利益は14%増の53億円だった。遊技機の販売台数が増加したため売上高は増加。中長期的な成長を見据えた先行投資を推進したことで、利益は減少した。

遊技機販売では、パチンコでは『ヱヴァンゲリヲン』シリーズ最新作を含む4機種(前の期は3機種)、パチスロでは新たにミズホブランドを商品ラインアップに加え7機種(同6機種)を投入。パチンコ約16万3000台(前の期比約6万3000台増)、パチスロ約23万台(同約2000台増)と総販売台数が増加した。
 

ソーシャルゲームを含む「インタラクティブ・メディア」の分野については、継続サービス中の人気コンテンツが堅調に推移したという。一方、ソーシャルゲーム市場でのネイティブアプリ型への提供形態の急激な移行に対応するため、提供サービスの絞り込みや、運営体制・開発体制の効率化など、収益構造の改革を推進。結果として、この期は収益力が一時的に低下したという。フィールズの連結子会社には、ソーシャルゲーム企業のフューチャースコープがある。

なお、2015年3月期の連結業績予想については、算出が困難として、記載を見送った。遊技機販売において、合弁事業先である企業と事業提携関係全般のあり方について交渉中であることなどから、現時点で合理的な予想の算出は困難という。不確定事項を精査のうえ、5月7日までには、業績予想を開示する予定とのこと。

決算発表に先立つ3月31日、セガサミーホールディングス<6460>は主要子会社のサミーが、フィールズとの間で締結している遊技機事業の販売業務に関する重要な契約について、「友好的かつ円満に」終了することを決めたと発表。フィールズは同日、セガサミーのリリースに対する見解を公表している(関連記事)。
円谷フィールズホールディングス株式会社
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/

会社情報

会社名
円谷フィールズホールディングス株式会社
設立
1988年6月
代表者
代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
決算期
3月
直近業績
売上高1171億2500万円、営業利益109億5000万円、経常利益112億1800万円、最終利益82億2100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2767
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