Supercellに投資したVC、次に狙いを定めたのはスペインのゲーム会社

スペイン・バルセロナのゲーム会社Omnidroneは、3月6日、モバイルとゲーム事業に特化したベンチャーキャピタル(VC)から最初のラウンドで200万ドル(約2億円)を調達したと発表した。
 
Omnidroneは、2013年8月、スペイン・バルセロナで、元デジタル・チョコレートのメンバーによって設立された。

同社CEOのGerard Fernandez氏とアートディレクターのElias Lozano氏は、2002年にMixrojocs社を共同設立しており、2007年にデジタル・チョコレートに売却している。
   
今回のラウンドでは、Nokia Growth Partners(NGP)、London Venture Partners(LVP)とKibo Venturesが参画した。今回の資金調達により、Omnidroneは同社初のゲームのリリース準備を進めるとしている。
 
NGPは、2005年、アメリカ・カリフォルニア州で、モバイル、通信およびインターネットにおける革新的な企業に投資を行うべくNokiaによって設立された。現在までに、中国のデジタルエンターテイメント会社空中网(KongZhong)やNTT データに買収されたインドのデータセンター関連サービスプロバイダーNetmagic Solutionsなどに投資している。
 
LVPは、2010年、イギリス・ロンドンで、ヨーロッパのオンラインゲーム・モバイルゲームなどデジタルゲームに特化した企業に投資を行うべく設立された。現在までに、EAに買収されたソーシャルゲーム会社PlayFish、ソフトバンクとガンホーに買収されたフィンランドのゲーム会社Supercell、Zyngaに買収されたイギリスのモバイルゲーム会社NaturalMotion(関連サイト1)などに投資している。なお、直近だと、1月にフィンランドのPlayRavenに投資している。(関連サイト2)

Kibo Venturesは、2011年、スペイン・マドリードで、アーリー・ステージのインターネット、モバイルベースのサービスに特化した企業に投資を行うべく設立された。現在までに、Grouponに買収されたホテル予約アプリ会社Blink、HTML5ベースのモバイルアプリ開発支援会社ludeiなどに投資している。
 
なお、Omnidroneは、今回のラウンドで、同社初となるゲームのリリースに向けて準備を進めていくとしており、今後Omnidroneが世界を席巻するゲーム会社となるか、期待したい。
 

 

関連サイト

 
 


(C) Omnidrone
(C) Nokia Growth Partners
(C) London Venture Partners
(C) Kibo Ventures