セガ&CyberX『サカつくS ワールドスターズ』プレイレポート…サッカーカードゲームとリアルタイムバトルの絶妙な融合

学園カードゲーム『ガールフレンド(仮)』が大ヒットし、今年も年初から盛り上がりを見せている「Ameba」。大手ゲーム会社のタイトルの配信もスタートするなど有力タイトルが揃いつつあるが、先日、CyberXがセガと組み、『サカつくS ワールドスターズ』をリリースした。今回は、本作のプレイレポートをお届けしたい。

『サカつくS ワールドスターズ』といえば、セガの人気スポーツ育成シミュレーションゲーム「プロサッカークラブをつくろう!」をベースとしたソーシャルカードゲーム。有名選手やヨーロッパ6カ国113クラブ在籍選手が登場する点が特徴だ。ご存じの方も多いと思うが、かつて「mixi」や「Mobage」でも提供されていた。

今回の「Ameba」では、従来版の要素に加え、新たにリアルタイムバトルが導入されている点に特徴がある。他のプレイヤーとチームを組み、毎日、定期的に開催されるチームと試合を繰り広げることができる。リアルタイムバトルがサッカーゲームにどういった形で導入したのか、といった点にも注目していきたい。


■ゲームの基本部分

(1)遠征

さて、ゲームの基本部分は、ソーシャルカードゲームの枠組みを踏襲し、クラブレベル(=デッキコストの上昇)と選手の獲得、ゲーム内通貨「マニー」を稼ぐ「遠征」(クエスト)、選手を育成する「強化」、選手をスカウトできる「ガチャ」で構成されている。

まず、「遠征」では、各国のリーグ戦に参戦し、リーグ戦での優勝を目指していく。平日は練習し、土曜日に試合をするというサイクルだ。練習では練習量100%に到達すると1日が終了する。途中、新たに選手やゲーム内通貨「マニー」、回復アイテムなどが獲得できる。



土曜日に行われる試合では、選択した国でリーグ戦に参加する。実際のサッカーのリーグ戦と同じく、獲得した勝ち点を競うものだ。試合に勝利すると勝ち点3が入る。リーグ戦で1~3位に入ると豪華報酬がもらえるほか、次のリーグのレベルに挑むことができる。




(2)選手育成と編成、プレースタイル

リーグ戦を行う前に、チーム編成を行うことができる。フォーメーションは、「4-4-2」や「3-5-2」、「3-4-3」など5種類のフォーメーションから選べるようになっている。好きな形で選んでもいいし、所属する選手から最適なものを選んでもいいだろう。



各ポジションに選手を割り当てて、デッキコストの範囲内で自分だけのチーム編成が楽しめる。ゲームを初めて間もない場合や選手を把握しきれいていない場合、「オススメ編成」にするといいだろう。これにより、最適な組み合わせをチョイスしてくれる。

サッカーが好きな人ならば、手動で選択していくのもいいだろう。サッカーが好きな人ならば、自分でフォーメーションを考えて、選手を配置して夢のチームを作る、といったことはやったことがあるはずだ。

このほか、ディフェンス重視・オフェンス重視といったプレースタイルも選択可能だ。プレースタイルによって、攻撃・守備にパラメーターのボーナスが付与されるほか、プレースタイルをマスターするとボーナスが付いてくる。



また、選手の育成には、選手やトレーナーと合成してレベルを上げる「強化」、スキルコーチを使って選手固有のスキルレベルを上げていく「スキル強化」、同名同レアリティの選手同士を合成してレベル上限を上げていく「限界突破」が用意されている。



なお、ゲーム内通貨「マニー」は、合成には使用しない。カードゲームでは序盤、カード合成しようとしてお金不足に陥ることがしばしばあるが、本作では「マニー」は回復薬など様々なアイテムと交換できるようになっている。


■リアルタイムバトル「サカつく代表戦」

本作で導入された目玉ともいえる要素が「サカつく代表戦」だ。これは毎日、12時、19時、22時に30分間にわたって開催されるチーム対抗戦だ。気の合うプレイヤーとチームを結成し、協力して他のプレイヤーとの試合を行う、熱いリアルタイムバトルだ。

リアルタイムバトルについてはプレイ前、「制限時間内でコンボやスキルを駆使して殴り合い、時に相手を気絶に追い込んでポイントを稼ぐ…無理矢理感満載のゲームじゃないよな」なとと懸念していた。実際にプレイしてみるとそんなことは杞憂で、サッカーの試合らしくアレンジされている。

試合は、11人が参加することができ、試合に参加するプレイヤーは、自分の手持ちの選手カードから代表的な選手を使って試合に参加する。選手は、自分のチーム代表として出るため、チーム内の他の選手を引き継いで参加できる。

試合の流れは、攻撃時、スキルや連携を駆使して相手の守備(ディフェンスゲージ)を削っていく。このゲージがゼロになると、「シュートチャンス」が自動的に発動し、シュートを打てるようになる。ここで見事、シュートを決めることができれば得点となる。試合は、30分間で多くの得点を取った方が勝利となる。



ただ、実際のサッカーの試合と同じく、「シュートチャンス」でシュートを打っても得点を取れないことが多々ある。得点力不足は、実際のサッカーだけではないのだ。シュートチャンスを逃すと、ディフェンスゲージがリセットされ、再度、攻撃を仕掛けて守備を崩さなくてはならない。



また試合に参加する11名以外はベンチメンバーとしてフィールドの選手を応援することができる。味方選手を応援して攻撃やディフェンスを支援したり、敵チームにプレッシャーを掛けてディフェンスゲージを減らすことも可能。また試合中にスタメンのプレイヤーと交代することも可能だ。


■まとめ

まとめると、本作は、好きな選手を集めて育成・編成するサカつくの楽しさと、リアルタイム・ギルドバトルを絶妙に融合させたサッカーゲームといえよう。特にリアルタイムバトルについては、既存の仕組みと異なっており、サッカーゲームをしている気分が味わえる。

また、自分で育成・編成したチームがどのくらい強くなったのか、他のプレイヤーのチームと対戦して腕試しができるPvP機能がほしいところ。こちらについては「試合」として近日実装される予定で、楽しみに待ちたい。

なお、本作は、リリース後、順調なスタートを切ったようだ。当サイトですでに報じたようにスマートフォン版「Ameba」の人気ゲームランキングで早くも12位に登場している(関連記事)。2014年はワールドカップ・サッカーが開催されることを考えると、今後も、さらなる人気化が期待できよう。



■関連サイト

『サカつく S ワールドスターズ』



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(レポート作成日:1月11日)
株式会社CyberX

会社情報

会社名
株式会社CyberX
設立
2008年5月
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