スクエニHD、第2四半期は営業益46億円に…「ファイナルファンタジーXIV」と「ロード オブ ヴァーミリオンⅢ」の好調で

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、本日(11月6日)、第2四半期(4~9月期)の連結決算を発表し、営業利益46億円と黒字転換に成功した。すでに発表されたように「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」や北米での家庭用ゲームソフトのディストリビューション販売が好調だったことが主な要因だ。

同社の発表した決算は、売上高616億円(前年同期比1.0%増)、営業利益46億円(前年同期52億円の赤字)、経常利益56億円(同62億円の赤字)、四半期純利益26億円(同54億円の赤字)だった。

 


同社では、北米での家庭用ゲーム機向けソフトウェアの北米におけるディストリビューション販売が好調に推移し、8月に開始した「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のソフト販売も好調に推移し、会員数も順調に拡大した、としている。

またブラウザ・スマートフォン等をプラットフォームとしたコンテンツでは、「戦国 IXA」が堅調に推移しているほか、「拡散性ミリオンアーサー」はPSVitaへのプラットフォームの拡大に加えて、韓国に続き、台湾・中国本土でもヒットした。

アミューズメント事業では、8月に発売した「ロード オブ ヴァーミリオン III」の販売が好調に推移したほか、アミューズメント施設運営も堅調だった。

なお、セグメント別の状況は以下のとおり。

・デジタルエンタテインメント事業は、売上高306億円(同0.4%減)、営業利益34億円(同20億円の赤字)。

・アミューズメント事業は、売上高250億円(同8.2%増)、営業利益37億円(同2億円の赤字)。

・出版事業は、売上高46億円(同16.4%減)、営業利益9億円(同19.3%減)。

・ライツ・プロパティ等事業は、売上高16億円(同2.5%減)、営業利益3億円(同0.6%増)。

このほか、駅前再開発に伴うアミューズメント店舗閉鎖による受取補償金約3億5000万円を特別利益として計上した。さらに、開発中のゲームタイトルについて見直しを行った結果、コンテンツ評価損約16億円を特別損失として計上している。

 

■2014年3月期の見通し

2014年3月期は、売上高1400億円~1500億円(前期比5.4%減~1.4%増)、営業利益50億円~90億円(前期60億円の赤字)、経常利益50~90億円(同43億円の赤字)、当期純利益35~60億円(同137億円の赤字)を見込む。従来予想からは変更はない。

 
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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