ゲオHD、20年3月期の営業益は36%減の100億円 レンタル市場の縮小で苦戦 「ポケモン」と「ぶつ森」新作ヒットもゲーム関連減収

ゲオホールディングス<2681>は、5月11日、2020年3月期の連結決算を発表し、売上高3050億円(前の期比4.3%増)、営業利益100億円(同36.0%減)、経常利益107億円(同38.9%減)、最終利益38億円(同62.7%減)と大幅な減益での着地となった。

 


同社では、DVDなどの映像レンタルを中心とするレンタル市場は下降トレンドを続けているが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止から巣ごもり需要が発生したものの、通期で見るとレンタル売上減少比率は前の期並だったという。

またゲーム機本体とゲームソフトを中心とする新品商材も苦戦したという。ポケットモンスターやどうぶつの森シリーズの新作がヒットしたものの、こちらも売上減となった。ゲームソフトのダウンロード販売の拡大が影響しているようだ。

セカンドストリートを中心とするリユース系店舗は、市場拡大を背景に既存店売上が堅調に推移し続けているとのこと。

続く2021年3月期は、売上高3000億円(前期比1.7%減)、営業利益60億円(同40.1%減)、経常利益64億円(同40.5%減)、最終利益32億円(同16.8%減)を見込む。





主力のレンタル商材で市場縮小傾向が続くことに加えて、ゲームソフトなどについても小売店を経由しないダウンロード販売が増えていくと想定しているため、としている。さらにコロナウイルス感染症の影響も不透明だ。

またリユース店舗については、セカンドストリートの国内外での出店継続と、新規フォーマットとしてオフプライスストアと文具ディスカウント店を出店する。セカンドストリートとECについては積極的に認知向上活動を図っていくという。
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