DeNA、タクシー配車アプリのテスト配信を今夏に開始…横浜市の限定エリアを対象とした約2ヶ月間にわたる実用実験の実施へ

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、開発を進めているタクシー配車アプリのテスト配信(iOS端末向けのみ)を今夏に開始し、横浜市と一般社団法人神奈川県タクシー協会の協力の下、横浜市の限定エリアを対象とした約2ヶ月間にわたる実用実験の実施を決定した。

このタクシー配車アプリは、対応する乗務員専用端末とセットで、タクシーの配車がスムーズに行われるサービスとして提供するもの。乗客は、アプリで予想到着時間を事前に確認した上で指定の場所へタクシーの配車依頼を行うことが可能で、周辺を走行中のタクシーが可視化されて表示されるため、空車走行中のタクシーを簡単に確認することができる。その上、迎車地点で乗客と乗務員が効率よく出会えるよう、お互いの現在地を確認できる機能や定型メッセージを送り合える機能といった特徴的なシステムも実装する。

また、このサービスにはAIを活用した「需要予測システム」を導入する。この「需要予測システム」は、運行中の車両から収集するビッグデータとタクシー需要に関連する各種データを解析し、乗務員へリアルタイムにタクシー需要予測情報を提供する。

実用実験は、横浜市の中区、西区及びJR横浜線沿線(東神奈川~長津田)周辺のエリアを対象として今夏より約2ヶ月間実施予定で、乗務員専用端末を搭載したタクシー約100台が走行する。乗客と乗務員による実利用を通じてサービス利用体験上の課題を明らかにし、実用性の高いサービス設計へつなげてゆく予定だ。

将来的には、タクシー車両と乗客のマッチングを効率化し、乗りたい時にもっと早くタクシーが見つかる環境を目指すとともに、さらなる深刻化が想定されるタクシー乗務員の労働力不足の課題解決に貢献したいと考えているという。

なお、本実用実験は、横浜市とDeNA、横浜DeNAベイスターズ、横浜スタジアムの4者で2017年3月10日に締結した、スポーツ振興と地域経済活性化等に向けた包括連携協定(I☆YOKOHAMA協定)における取り組みのひとつとなっている。また、横浜市がIoT、ビッグデータ(オープンデータ含む)、AIの産業利活用や新ビジネス創出を促進し、横浜経済の成長、中小企業のチャレンジ支援と社会課題解決への貢献を目指して2017年4月に立ち上げた「IoTオープンイノベーション・パートナーズ(I・TOP横浜)」の取り組みとしても位置づけられている。

※実施期間・実施エリアは変更となる場合がある

▼公式サイト
https://dena-taxi.jp
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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