【特集】「エンタメ企業のインターンシップって何をするの?」…長期間企業で働き、貴重な体験が可能なミクシィグループのインターンシップを紹介

達川能孝 gamebizプロデューサー/TeeL合同会社代表
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2019年度の新卒採用に向け、各企業がそろそろ動き出す今。5月、6月からは実際に学生が企業で働くことを体験するインターンシップの募集が始まる。現在就活中の学生の中には、エンターテインメント、スマートフォンゲーム業界を目指す人も多くおり、インターンシップの募集要項をチェックするであろう。そんな中で浮かびあがる「エンターテインメント、スマートフォンゲーム業界のインターンシップは何をするのだろう?」という疑問に対して、Social Game Infoではインターンシップの特集記事を連載、主要なエンターテインメント、スマートフォンゲーム会社のインターンシップを紹介する。

第2回目となる本稿では、ミクシィ<2121>で、実際にインターンシップを体験し、入社に至った方にお話を伺った。

【連載】「ゲーム会社のインターンシップって何をするの?」・・・そんな疑問にズバッとお答え! 第一回はミクシィ担当にインタビュー
 

企業の中に入って貴重な体験が可能!ミクシィグループのインターンシップ「Dive into mixi」


▲株式会社ミクシィ XFLAG スタジオ XFLAG MOBILE
坂本大輔さん


--本日はよろしくお願いします。坂本さんはミクシィでのインターンシップを経て、2017年度の新卒として入社したとのことですが、学生時代はどのようなことをなさっていたのでしょうか?

学生時代は立命館大学大学院の情報理工学を専攻し、その中で屋内測位に関する研究を行っていました。自分が今どこにいるのかというのを知るためにはGPSを用いて位置情報を推定するのが普通ですが、建物の下や地下街のように屋根などで空が遮られる環境ではGPSの電波を受信できず測位ができません。そこでWiFiやBluetoothなどの電波を利用して屋内でも高精度な測位を可能にするアルゴリズムを研究していました。

--学生時代はミクシィさんのサービスを使用されていた、もしくは知っていましたか?

大学入学前はmixiで繋がろうといった流れがあり、ミクシィのSNSサービスは、私たちの世代では多く使っている人がいましたが、インターンシップの業務で関わることになる『モンスターストライク』については、実は、ミクシィが開発・運営しているというのを知ったのは、インターンシップの募集要項を調べている時でした。

--ミクシィという企業は知っていたとのことですが、就職活動をしていく中でミクシィさんのインターンシップに挑戦してみようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか

ミクシィのインターンシップの募集要項を見つけたのがちょうど今くらいの時期、5月頃でした。新卒の採用イベントでミクシィの人事の方とお会いしたのがきっかけです。

3年前に開催されたSNS「mixi」に、わざと脆弱性を仕込んだクローンを立ち上げ、穴を探してアタックするScrap Challengeというイベントがあり、これに参加したのがミクシィという企業を知る最初のきっかけでした。加えて1年前に開催されたgit challengeというgitを利用する上で発生するトラブル対応のコンテストにも参加しました。

これらのイベントを通して、ミクシィという会社はエンジニア向けのイベントを積極的にやってくれていて、エンジニアのことを深く考えているんだという印象を持ちました。またイベントの運営をしている社員さんたちの雰囲気も良く、活き活きと楽しそうに参加している姿も好印象で、ミクシィへの興味を強くもつようになりました。

さらに、ちょうどその時私の尊敬する2つ上の先輩がミクシィに在籍入社をしていまして、その先輩にいろいろ社内のお話を聞かせてもらったというのもあります。

他のインターンシップと違ってミクシィのインターンシップは1ヶ月以上からという長期型のです。私個人として、しっかり現場の方とコミュニケーションを取れるインターンシップを探していたので、その部分でマッチしていました。また『モンスターストライク』のような大規模サービスに携わりたいという気持ちも強くありました。学生がたてたサーバーが何千万人からアクセスされるといった経験はなかなかできることでは無いので、ミクシィのインターンシップに挑戦しました。


--実際にインターンシップに参加してみて、現場の方と交流や、業務に触れることはできましたか?

はい。良い意味で、最初からインターンシップ生扱いをされるという事が全くなく、「ここが坂本さんが配属されるチームです。」と案内された後は、初日から他の社員の方々と同じように実際業務に臨みました。

--では実際にインターンシップ体験中はどのような1日を過ごしていたのでしょうか?

毎朝、全従業員が一同に会する「朝会」というものがあるのですが、その朝会の後、前日やり残したことがあればその続きをし、業務ではひたすら目の前にあるタスクに専念しておりました。また、週に一度、人事部主催の他のインターンシップ生との交流会や、メンターさんとの交流もありました。それ以外は、本当に「仕事をする」という形で、他の社員の方々と同じように過ごしていました。ですから、入社したらどのような生活が待っているのかといった、会社の雰囲気をよりリアルに感じることができました。

--インターンシップではどんな業務に参加したのでしょうか?

『モンスターストライク』の海外サーバーに関わる、バグの修正や、機能追加を担当しました。

1ヶ月半その業務に従事しました。最初の2日間でモンストのサーバーを手元で動かせるように開発環境のセットアップを行い、3日目には実際の課題に取り組みはじめ、4日目には私のコードがリポジトリのmasterにマージされて、その次の日には、私のコードをサーバーにデプロイする作業をしました。

エンジニアの方が聞いたらびっくりされると思うのですが、最初の一週間で自分の書いたコードが世界中のユーザーさんに楽しんでいただいているサービスで動いたんですね。参加する前に思い描いていた目標をすでに達成してしまい、「私はこれ以上何をすればいいのだろうか。」という気分になりました(笑)。最初の一週間で目標としていた体験ができたことに、驚きもありましたが、とても嬉しかったです。

 


--技術面で気付いたことや、驚いたことなどありましたか?

スピード感、技術レベルにおいて「敵わないな」「さすがだな」と感じることが本当に多くありましたね。業務の中でプログラムを書き、社員の方にレビューしてもらうのですが、時間を置かず、数十分後にはフィードバックをいただきました。コードレビューの鋭さや的確さにも衝撃を受けました。仕様を理解したつもりでテストコードと実装を書いても、「このケースについてのエラー処理がカバーできていない」や「こういう風に書くと読みやすくなる」というようなレビューをすぐに返していただき、レベルの高いフィードバックをもらうことで、私自身の成長に確実につながっているという実感を得ることができました。

また、障害の対応の速さにも驚きました。実際にインターンシップ中に何度か大きなものから小さなものまで様々な障害が発生していたのですが、チームの人たちが連携して、大きな障害でも、考えられない勢いでスムーズに原因を特定し、問題を解決していた光景がとても印象に残っています。


-他に技術レベルの高さ以外で驚いた部分はありますか?

属人化していない環境に驚きました。具体的なエピソードですと、インターンシップの初日にモンストのサーバーをマシンで動かす為の設定をするのですが、設定をはじめて始めて2日で自分のマシンで『モンスト』のサーバーを動かすことができました。特に迷うこともなく、先輩に質問する必要もなく、ドキュメントを読むだけで設定が可能でした。

属人化せず、しっかりとドキュメント化、体系化されているので、スムーズに環境を整えられ、すぐに開発業務に着手できることに感動しました。


--実際の業務にがっつりと参加した形のインターンシップですが、例えば、ミクシィのインターンを経てから別の会社に入社したとして、その会社でもミクシィでのインターンで得た知識、技術は役に立つと感じますか?

私はインターンシップ時代に並行してプログラミングのアルバイトをしていまして、インターンシップでは、別の会社でもフィードバックが可能な技術や心構えを得たと思います。実際に、その当時のバイト先の社員の方に「インターンシップから帰ってきてからすごく変わった」と言われました。

インターンシップを体験するまでは、私自身「最新の高い技術を使って開発することがエンジニアとして価値がある」というスタンスでしたが、インターンシップ経験後は、プログラムを書いたその後に、運用や保守を担当する方々のこと、そのプログラムが乗ったサービスを楽しまれるユーザーの方々のことを明確に意識して開発に取り組めるようになりました。



--坂本さんはインターンシップを経てミクシィに入社をされています。たくさんの企業がある中で、ミクシィに入社を決めた理由というのをお聞かせください。

インターンシップを終了して、就職活動を始める時には、すでに是非ミクシィで働きたいと思っていました。技術力が高い環境で働けるという事はもちろんのこと、ミクシィのインターンシップでは実際の業務に触れられたので、実務の雰囲気がより掴みやすく、入社後の働く環境も想像できましたし、また、とても貴重な体験もできました。

さらに、ミクシィグループとしては、どの事業も、人々のコミュニケーションを軸に考えられていることにも魅力を感じていました。私がインターンシップをしていたXFLAG スタジオでは、とりあえずヒットとなるようなサービスを闇雲に提供するのではなく、常にフルスイングで、ユーザーの方々の期待を超えるサービスを提供していく「ヒット不要のホームラン狙い」という志向があります。世の中の人とひととの繋がりを大切に、そして高い熱量を持って業務に邁進している姿勢に共感し、入社を決意しました。



--最後になりますが、これからエンターテインメント、スマートフォンゲーム会社のインターンシップを体験しようとする人にメッセージをお願いします。

それこそ、私は大学の後輩や知り合いに「ミクシィグループのインターンシップにおいでよ!」と誘うことが多いのですが、みんな一歩引いているように感じます。「私は役に立たないのではないか」という風に思ってしまっている印象がありますが、私は「いいから飛び込んでしまえ」と伝えたいです。人から評価を受けないと自分がどの位置にいるかわからないじゃないですか。

そしてインターンシップに挑戦するなら、就業型の長期インターンシップをおすすめします。しっかりと企業の中に入って、様々な体験をすることが可能です。

さらに、ミクシィグループのインターンシップでは、社員と同じようにデータやコードに触れられる環境のなか、実際のチーム開発やサービス運用に携わるといった、学生時代にはなかなか関わることができない貴重な体験をすることが可能です。

最初は何も知らない、何もできないのは当然です。それを知るためにも、ぜひインターンシップに挑戦してもらえたらと思います。

 

 

■関連サイト

 

ミクシィグループ新卒採用ページ


 

株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6700万円、営業利益248億2000万円、経常利益182億5000万円、最終利益51億6100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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